高い城の男 シーズン3 エピソード5,6


 2025.10.30     スミスの権力が絶大的に強まっている【高い城の男 シーズン3 エピソード5,6】


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評価:3

■ヒトコト感想
ここへきてスミスがかなり大胆な行動に出ている。スミス周辺での危うい要素やライバルたちからの攻撃をどのようにしのぐのか。スミスのこれまでの裏工作や暗殺がすべてヒムラー長官の前で明かされ、スミスは失脚まったなしかと思いきや…。あっさりと敵の腹心を裏切らせ、自分たちの勝利につなげている。

現在の元帥を失脚させスミスがその後釜に入る。スミスの徹底した工作としては、失脚した元帥が島流しになったキューバまで暗殺者を送り込み殺害している。将来的に自分の秘密を知る者は事前に排除している。そして、最も強烈なのはジョーがジュリアナに殺害される場面だ。シーズン1から主要キャラであったジョーがここでジュリアナの手により退場するのは意外だ。

■ストーリー
太平洋合衆国に対する大ナチス帝国の挑発が続く中、何とか窮地を脱したジュリアナは、帝国の秘密を探り出す。ジョン・スミスと政敵の攻防も続いていた。大ナチス帝国は「イヤー・ゼロ」というプロジェクトを進める。ジョーとジュリアナの間には、大きな出来事が起こる。ワイアットの協力で、ジュリアナは大ナチス帝国の極秘資料を持ってサンフランシスコを脱出する。チルダンはついに故郷へ戻るが、エドは中立地帯に残ることを決心する。田上は木戸の視点を変えるようなことを伝える。ジョン・スミスは、そのキャリアにおける転換点を迎える。

■感想
スミスの権力は絶大的に強まっている。ヒムラー長官の後押しがあるにせよ、現在の元帥が告発したスミスの罪はすべて事実だ。それをひっくり返すだけの裏工作をスミスは行い、難を逃れる。強烈なのはヒムラーはすべてを知っていながらスミスを重要視する部分だ。

スミスの脇が甘いことを指摘したりもする。この後の展開を予測する場面としては、ヒムラーからスミス婦人が弱点だと指摘され、それをヒムラー自身が排除すると宣言したことだ。この流れが後に大きな変化を起こすことだろう。

ジュリアナはジョーと再会する。田上暗殺のミッションを実行しようとしているジョーと、田上を守ろうとするジュリアナ。この流れの中で、最後にジュリアナがジョーの首を切りつけたのは強烈だ。まさかこの段階でジョーが死ぬとは思わなかった。

もしかしたら、もう一つの世界からジョーがやってくるのかもしれない。主要メンバーが一人退場したことで、どのような変化が起きるのか。逃げるジュリアナと探す木戸、困惑する田上という図式が出来上がっている。

別世界との繋がりがかなりでてきた。スミスはまさに別世界からやってきた人物とコンタクトをとるのだが、目の前でその人物が消え去ったことで別世界の認識をしっかりともつのだろう。これからは別世界との行き来があるのかもしれない。

最近は活躍がおとなしかったフランクは、エドと再会したことで何か動きがあるのだろうか。混沌とする中で、ドイツと日本の関係を重視するスミスが、ジョーが田上を狙っていたことにショックを受ける。

スミスの立場がかなり強くなっているのが印象的だ。



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