2025.10.16 日独それぞれの権力者が追い落とされる可能性【高い城の男 シーズン3 エピソード3,4】

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評価:3
■ヒトコト感想
様々な状況に変化がおとずれる。トーマスが死んだことによりスミスの評価が高まる。スミス近辺では様々な出来事が起きている。出世競争でのライバルがスミスの妻に目をつける。すでに様々な問題を起こしてきたスミスの妻が、またもやスミスの足かせとなるのは間違いないだろう。そして、スミスが別の時間軸の存在を知る。
ここで強烈なのは、アメリカが勝利した別の時間軸ではトーマスは元気に生きていると思われるフィルムが存在していた。このことで、もしかしたらスミスは今後別の時間軸へ移動するのかもしれない。田上とジュリアナは明確に別の時間軸を認識しているのだが、スミスや木戸までもその世界を認識し始めるのかもしれない。
■ストーリー
ジュリアナと田上はフィルムの謎を探る。そしてジュリアナは、旧知の人物と再会する。サンフランシスコでの報復行為が収束したため、チルダンはサンフランシスコに帰りたいと思っている。しかし新たな恋の可能性が生まれたエドは、中立地帯を去りがたい。ある情報をつかんだ木戸は、行動を起こし始める。トーマスを描いたドキュメンタリーの上映会で、スミスは自分が大ナチス帝国の上層部に称賛されていることを知る。中立地帯では新たな共同体が生存を懸けて闘っていた。ジュリアナとジョーは再び連絡を取り合うが、ジョーはヒムラーからの極秘任務の遂行を続けていた。
サンフランシスコでは、ワイアットがジュリアナの元を訪れる。スミスの過去が彼の行く末に暗い影を落とす。サンフランシスコへ戻ろうとしたエドとチルダンは、道中で災難に遭う。大ナチス帝国と太平洋合衆国の間に緊張が高まる中、田上は命を狙われていることに気づく。
■感想
トーマスは名誉の死ということでナチスから大々的に表彰される。それを複雑な表情で見続けるスミスの家族たち。今後、スミスの娘も同じような病気が発症しかねない状態であることがスミス夫婦を不安定にさせているのは明らかだ。
スミス婦人に関しては、非常に危うい状態となっている。ナチス内部の権力争いの中で、スミスの欠点を探そうと躍起になっている勢力からすると、スミス婦人は明らかなるターゲットとなっている。今後は、間違いなくスミス婦人がらみでスミス大将が窮地に陥ることだろう。
エドとチルダンは現地人たちが作った美術品を安く手に入れて高く売ろうと躍起になっている。大やけどをしたフランクの衝撃的な状態はかなりのインパクトがある。フランクの周辺はおとなしくなってはいるが、ジョーの周辺が騒がしくなっている。
殺し屋としてあちこちに登場してくるジョー。何か当初の役割からすると、父親が失脚してからは明らかに変化している。ジュリアナと再会して連絡を取り合うような関係となったとはいえ、ジョーの状態が危ういのは間違いない。
別の時間軸を知る田上がカギを握るのは間違いない。そこから田上は狙われることになる。木戸の怪しい動きと、スミスが本人の意志とは別に巨大な権力を手に入れるようになると、木戸との関係も変化していくのかもしれない。
ナチスと日本の関係が怪しくなり、戦争が起きないように尽力してきた田上とスミスがそれぞれ追い落とされる危険性もある。間違いなく別の時間軸の状況がカギを握るのだろう。それにしてもナチス内部の権力闘争というのは強烈なインパクトがある。
続きが気になる流れだ。
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