2025.10.4 スミス大将の激しい権力闘争【高い城の男 シーズン3 エピソード1,2】

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評価:3
■ヒトコト感想
シーズン3となり、新たな変化がスタートした。特にスミス大将近辺は大きく変化している。息子が遺伝性の病気であり自らその真実を知り、組織の掟どおりに死ぬことになる。スミスの娘たちに対しても検査をして陽性であれば始末されてしまう未来がある。非常に恐ろしいナチスのルールだ。治る見込みのない病気の者はあっさりと処分する。
優性思想の行きつく先なのかもしれない。ジョーは実の父親がヒトラーの後継者と目されていた状態から崩れ落ちため、ジョー自身も窮地に陥ることになる。ジュリアナの妹が別の時間軸からやってくるという禁断の状態となる。田上の易の力で別の世界線と行ったり来たりできるというのはやりすぎではないのだろうか。
■ストーリー
ジュリアナ・クレインは中立地帯で新たな人物と知り合う。それは、中立地帯で様々な仕事を請け負っている、アイルランド系のワイアットだ。ジュリアナはやがて危険を察知して姿を消し、田上に協力を求めにいく。その頃、日本は原子爆弾の実験を行っていた。ジョー・ブレイクは任務を帯びて、サンフランシスコへと派遣される。木戸には新たな部下がつく。ニコール・ドーマーがニューヨークへやってきて新たな宣伝活動に携わる。
スミス家はトーマスを失った悲しみと闘っていた。ジュリアナは、自分と田上の運命が絡み合っていることに気づく。田上とイノクチ提督は、大ナチス帝国が太平洋合衆国に対して、原油制裁を科そうとしていることを知る。ロックウェル元帥とJ・エドガー・フーヴァーは、スミスに対する策謀を巡らしていた。トーマスを失った悲しみと闘うヘレンは、セラピーを受け始める。そして彼女は、家族を守るために過激な行動に出る。ジュリアナの処遇について、木戸と田上の意見が衝突する。
■感想
ジュリアナの目の前に死んだはずのトゥルーディが現れる。アメリカが戦争に勝った世界からトゥルーディはやってきた。実はその世界ではジュリアナは殺されていた。あべこべに現在の世界にやってきたトゥルーディは、その姿を木戸に見つかってしまう。
実はこの世界でトゥルーディを殺害していたのは木戸だった。殺したはずのトゥルーディが目の前にいることに驚く木戸。田上を問い詰めるのだが…。田上の易が何かしら大きな意味をもつのだろう。易により世界を行き来できるのはすさまじい。
スミスは絶大な権力を手に入れるが、その代償として敵が多数できることになる。スミスを追い落とそうとする勢力が動き出す。スミスの家族、特に娘に対してはトーマスと同じような遺伝的な病気がないかを慎重に調査することになる。
また、トーマスを診察したアドラー医師が不振な死を遂げたことにも注目され、スミスのしっぽをつかみだそうとする。エピソード2ではアドラー婦人とスミス婦人の言い争いの結果、スミス婦人がアドラー婦人を殺害してしまうという結果となった。これもまたスミスの大きな弱点となるのだろう。
日本はドイツに攻撃されないために水爆の研究をすすめようとするのだが…。別の世界へと移動可能な田上が何かしらのカギを握ることは間違いない。木戸とスミス大将はつながっており、お互いの利害は一致しているが、木戸とスミスはまだ別の世界の存在を知らない。
知っているのはジュリアナとトゥルーディと、田上。そしてレジスタンスの一部がかすかに気が付いているのかもしれない。高い城の男が、どのようにして、アメリカが戦争に勝つ世界を知ったのかもポイントだろう。
変化のj激しい流れだ。
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