2025.8.22 スミス大将の息子は生き残れるのか?【高い城の男 シーズン2 エピソード5,6】

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評価:3
■ヒトコト感想
それぞれのキャラクター周辺で変化が起こる。最も強烈な変化はスミス大将だ。息子が不治の病にかかり、ドイツにいたら殺される可能性がある。そのため、アルゼンチンへと行かせて、そこでテロ組織に誘拐された体にして、息子を永遠にアルゼンチンに住まわせるという計画だ。スミスとその妻は、息子と永遠に会えないかもしれないが、アルゼンチンで生きているならそれでよいという考えなのだろう。
ドイツの優性思想から、若いうちに治らない病気に罹患した者は粛清されるというのは強烈だ。ジュリアナはそんなスミスに近づき、それでいて何かしらレジスタンス絡みで計画を立てている。田上はアメリカが勝利した世界の中で困惑している状態だ。
■ストーリー
自分の過去を知ったジョーは、何もかもが信じられなくなる。フランクがレジスタンスに協力することで、フランクとエドの間の溝は深まっていく。自分の身の安全を確保するため、ジュリアナは親しい人を裏切ることになる。ニコールはジョーにベルリンの意外な一面を見せる。そして、そのことは彼に新しい道を進ませる。一方、ジュリアナは新たな任務として、スミスの家族と親しくなっていく。田上は家族と再会を果たす。だがその再会は、再び別れを予感させるものだった。
■感想
ジョーは自分の出自に衝撃を受ける。実の父親と思っていた人物は違っていた。特殊な施設で本名はヨーゼフと呼ばれていた。そのあたり、何かドイツの闇を感じさせる流れとなっている。この真実を知らされたジョーは衝撃を受けるのだが、その後はジュリアのことを思いながらあっさりと元に戻っている。
フランクについてはあまり大きな動きはない。日本の官僚から目を付けられており、ヤクザと取引をしたことで生き残れている。その情報をフランクたちから日本の官僚へ送ることを求められている。
ジュリアナはスミスの家族と密接になっていく。家族ぐるみのパーティに参加し、そこでスミスたちナチスの上流の人々と出会う。スミス大将夫妻が実は息子のことで大きな悩みを抱えているとは知らず、ジュリアナはスミス大将から情報を得ようとする。
強烈なのは、そこにジュリアナを追いかける木戸警部がやってきた部分だ。しばらくおとなしくしていた木戸警部がナチスの高官の家に押し入るのは強烈だ。田上はアメリカが勝利した現代に迷いこんでおり、そこから戻る兆しはない。
それぞれが変化していく中で、高い城の男の正体はいまだにはっきりしない。易がところどころに登場し重要な役割を果たしているというのはわかる。ジュリアナが自分の本当の父親と出会い、そこで様々な情報を得る。
高い城の男へとつながる情報はない。レジスタンスの動きもしばらくは大人しくしているので、大きな変化はない。次に発生する大きな出来事の前の準備段階とでもいうのだろうか。強烈なインパクトがあるわけではないが、先が気になって仕方がない。
次の大きな変化は誰に起きるのだろうか。
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