高い城の男 エピソード7,8


 2025.7.2     筋ジストロフィー症の息子を思うスミス大将【高い城の男 エピソード7,8】


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評価:3

■ヒトコト感想
いくつかカギとなる人物がいる。日本政府の田上。ドイツの将軍のスミス。フィルムを運んだジュリアナ。スミスのスパイとして活動したジョー。ジュリアナは木戸警部から目を付けられた状態でありながら、田上はジュリアナを雇い続ける。何か裏があるのは間違いない。

ジョーはスミスに正体を暴かれ、それでもジュリアナに近づいて別のフィルムを手に入れるように命令される。ここでフランクがレジスタンスに近づいて日本のヤクザからフィルムを買い取ろうとする。フィルムを手に入れたからどうなるのかは不明だ。フィルムの製作者である高い城の男の存在ははっきりしない。日本の皇太子暗殺の犯人がだれなのかについても謎のままなことは間違いない。

■ストーリー
ジュリアナは妹の死に関する衝撃の真実を発見する。フランクは最近の出来事に思いを巡らせ、ある決断をする。そして田上はジュリアナの素性を見破った。憲兵隊の追跡が迫り、ジュリアナとフランクは遠くへ逃げようとする。しかし、新たなフィルムを手に入れようとしたジョーに危険が迫ったことで、彼らは逃げるのをやめる。家族の重大な秘密を抱えたスミスは、国への忠誠心を試される。そしてチルダンは、復讐のため梶浦夫妻に偽の品物を売ろうとする。

■感想
それぞれの登場人物たちに変化が訪れる。骨とう品屋の亭主が日本人の家に招かれて観察される。そのことに怒りを覚える描写があるのだが…。このことはのちに何かイベントとして関係するのだろうか。皇太子暗殺の容疑者となったフランクがもつ銃の銃弾を売った店主。

フランクが作った偽物を日本人に売りつけて得意げになっている。あとで痛い目を見そうな雰囲気がある。フランクとジュリアナは恋人同士だがジュリアナはフランクに隠し事をしている。ジョーがフィルムを手にするためにジュリアナをうまく使おうとしている。

ジョーはスミス大将に忠誠を誓ったのだろうか?スミス大将側では息子が筋ジストロフィー症に罹患したと判明し大きなショックを受ける。この状態でスミスは正常な判断を下すことができるのか。ジョーが大金を使ってヤクザからフィルムを買おうとする。

レジスタンスやジュリアナはジョーが裏切っているとは知らない。複雑に絡み合う人間関係の中で、ジュリアナだけが少し浮いているような気がした。田上がジュリアナに目をつけており、ジュリアナ経由で何かを手に入れようとしているように思えた。

レジスタンスが前面に出てき始めた。まだこの段階では高い城の男の正体は明らかとなってはいない。皇太子の暗殺。謎のフィルムの行方。作成者の行方。ドイツと日本がアメリカを占領するというIFの世界観の中で、どのような結末になるのかはまったく想像できない。

強烈なインパクトがあるわけではないのだが、謎めいた雰囲気は先が気になる要素であることは間違いない。ジュリアナが主人公ではあるが、ドイツ人と日本人に虐げられるアメリカ人という図式も本作のポイントかもしれない。

先が気になることは間違いない。



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