シビル・ウォー アメリカ最後の日
評価:3
■ヒトコト感想
もしアメリカ国内で内戦が起きたらどうなるのか。リアルな内戦を戦場カメラマンたちプレスの目を通して描いている。このアメリカの内戦というのはありえなくない。逆に言うと、アメリカはその巨大な軍事力のため、外国からの侵略戦争でアメリカ本土が戦場になることはないのだろう。巨大な軍事力をもつアメリカ内部で内戦が勃発した場合は、アメリカ国内のあちこちで戦火となり、とんでもないことになる。
妙にリアルなのは、方や戦争でドンパチしている中で、別の街では一見して普通の日常が繰り広げられている。戦争のイメージがない。どこか政府が機能していない、無法地帯となったアメリカという感じだ。同じアメリカ人であっても敵対する。どこで何が起きるかわからない無秩序感がすさまじい。
■ストーリー
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていくー
■感想
当たり前の平和な日常が一気に崩れ去る。街では死体が転がり、少し離れたところではライフルやマシンガンのオレンジの射線がいきかっている。アメリカで内戦が起きるとどうなるのか。当然ながら銃社会なので、兵士以外も銃をもっており躊躇なく殺し合いがスタートする。
戦場カメラマンとジャーナリストがワシントンを目指しているのだが…。道中では無秩序に兵士が登場し、その兵士に攻撃される危険性を常に考えながらの旅となる。敵か味方か。プレスを攻撃しないのか。非常に無秩序な状態だ。
平和な草原の一軒家で、突如として長距離から射撃されたりもする。また、ある場所では仲間のジャーナリストが二人の兵士たちから捕らえられ、傍らでは大量の一般人たちの死体が処理されている。兵士たちは仲間のジャーナリストをあっさりと射殺する。
そこに理由はない。ジャーナリストであっても関係ない。この世界では力をもつ者がすべてを牛耳ることができる。ついさっきまでは近代的な当たり前の日常があったのだが、少し移動すると無法地帯となるのがすさまじい。
ラストではワシントンで大統領を捕獲しようとする。この手の作品では大統領側が最後に勝つというのが定番だが、今回はワシントンへ押し入り大統領や側近たちを射殺することで終了している。印象的なのは大統領を捕らえることは最初から考えていないという部分だ。
見つけたら即射殺する。大統領の側近たちは命乞いをするのだが、あっさりと兵士たちに射殺されていく。それをしっかりとカメラに収める戦場カメラマン。大統領が悪となるパターンで描かれている。
強烈なリアル感がある。