流浪の月 DVDスタンダード・エディション [ 広瀬すず ]
評価:3
■ヒトコト感想
文と更紗の物語だ。長大な物語であり、2時間を超える作品の中で、心理描写なのかやけにゆっくりと風景だけや人物と風景のみの映像が続く場面がある。ある程度必要なのかもしれないが、それらを削ることで2時間以内に物語を収めることができたのではないだろうか。若い文が小学5年生の更紗を家に住まわせる。
更紗は文からいたずらされたりはしていないが、文は大人の女性を愛せない性癖となっている。純粋に小学生の更紗に興味があったのは間違いない。事件化した後、文と大人の更紗が出会う。世間的にロリコンとして逮捕された文。再会した更紗の気持ちは文に傾きかけているのだが…。後半では更紗のバイト先の女性の子供が文と仲良くなる。文は小学生を引き付ける何かがあるのだろう。
■ストーリー
家に帰りたくない事情を抱えた10歳の少女・家内更紗(かない さらさ)は、その日も公園でひとり本を読んでいた。折から降りはじめた雨に濡れる彼女に傘をさしかけたのは、19歳の大学生・佐伯文(さえき ふみ)。「うち、来る?」―そのひと言からはじまったふたりの共同生活はとびきり自由で温かく、はじめて互いに息のつける奇跡のような日々だった。
けれどその夏の終わりのある昼下がり、幸せな時間は唐突に終わりを告げる。その日から、更紗は世の知る「家内更紗ちゃん誘拐事件」の「被害女児」、文はその「誘拐犯」となった。そして15年後、偶然の再会を遂げるふたり。しかしあの頃のように隣にいるには、互いにさまざまなものを背負い過ぎていた―。
■感想
雨に打たれている小学生の更紗を拾い、家に住まわせる文。この段階で誘拐の容疑がかかり、世間的にはロリコンということになる。たとえ、文が小学生の更紗に手を出していないとしても、世間はそう見ない。
大人になった更紗が、小学生時代に戻って文に好きにさせてあげたいと語るシーンは妙な違和感がある。中盤までは文はロリコンなどではなく、純粋に小学生の更紗を助けたい善意の気持ちが強いのかと思っていたのだが…。後半で、文自身がロリコンであり大人の女性を愛せないとカミングアウトしている。
成長した更紗が文と出会う。小学生時代の記憶から文に興味を示す更紗。このあたり、もしかしたら文には小学生女子を引き付ける何かがあるのかもしれない。後半では別の小学生女子と仲良くなっている。
世間からどう見られているのかわかっていながらの行動ならば、異常でしかない。文は大人の女性とSEXができない。だからといって小学生女子と何かをしたかというと、そうでもないようだ。更紗が幼少期の影響からSEXに苦痛を感じているのもまた、あるあるなのかもしれない。
更紗の恋人である亮の苦悩はよくわかる。本人にDVの気があるのは問題だが、それ以外は亮に共感できる部分は多い。更紗が文に興味をもつのは異常でしかない。この状況であれば更紗に怒りを示すのは当然のことだろう。
更紗がどれだけ言い訳したとしても、文との再会と隣の部屋に引っ越すというのは異常でしかない。文は母親から欠陥人間扱いされていたが、しょうがないような気がした。小学生女子が必死に文と叫ぶ場面は嫌悪感しか生まれなかった。
後味の悪い作品だ。