リミット


 2025.10.7    助けが来たかと思った瞬間…【リミット】


                     
[リミット]【Blu-ray】 [ ライアン・レイノルズ ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
イラクでトラックの運転手として仕事をしていたアメリカ人のポール。目が覚めると粗末な棺に閉じ込められ砂漠に埋められていた。低予算映画なのだろう。ひたすらポールが棺の中で右往左往する姿が描かれている。何も知らない状態で、真っ暗な棺の中でライターの明かりだけで状況を認識する。意図的に棺の中に携帯が残されており、それにより外部と連絡をとることができるポール。これで助かるかと思いきや…。

様々なつてを使ったとしてもすんなり助けがくることはなかった。ポールを埋めた犯人側から身代金の要求がきたとしても、政府の人質担当はひたすらテロ組織とは取引しないと突っぱねるばかり。生き埋めとなっているポールの絶望感が伝わってくる作品だ。

■ストーリー
イラクで民間トラックドライバーとして働いていたポール、トラックが襲われ気がつくと木箱のなか・・・。手元にはライター、懐中電灯、携帯電話があるのみ。電話で家族、警察、FBIに連絡するが埒があかない、テロリストからの電話は3時間後に$5Mを届けない限り命は無いといわれる。やっとの思いで国防省と連絡がとれ、救出の兆しが出てくるものの箱の裂け目からは砂が入り込んで来て砂時計状態。国防省の電話はすぐそこまで来ていると言う吉報、にもかかわらず砂がポールを埋めていく。

■感想
砂漠のどこかに木の棺に閉じ込められ埋められてしまう。最初は脱出するために四苦八苦するポールだが、外部に助けを求めることにシフトする。携帯で連絡できるのなら、すぐにでも助けがきそうなものなのだが…。

知り合いは留守電になっている。ポールが雇われていた会社は何かと理由をつけて解雇状態であるから助ける義務がないと言い放つ。政府はテロ組織とは取引しないという。同じようにとらわれの身となっていた同僚は、テロ組織に殺害されその動画がポールの携帯に送られたりもする。

ポールは身代金のために、自分が囚われていると動画で撮影し送るようにテロ犯から依頼されてしまう。このあたり、アメリカの人質対応の人物はすべてを公にしたくないために、拒否するようにポールに伝えるのだが…。

現場で実際に生き埋めにされている人と、涼しい建物の中で電話をしている人では熱量が違うのだろう。だんだんと空気が薄くなる中での恐怖。棺の中に蛇が入ってきた場合はパニックにならずに冷静なポールの行動はすさまじい。

何か爆撃があり棺に衝撃が走る。その結果、棺にひびが入り砂が徐々に落ちてくる。このままでは、漏れ落ちてくる砂で棺の中で生き埋めになってしまう。。。その時に、携帯に連絡が入り、助けにきたという声が聞こえてくる。

まさに今砂を掘っているという言葉が電話口から聞こえている。同じタイミングで砂が充満していき、隙間はわずかしか残っていない。砂がすべて棺に充満する直前に、助けが入り棺の蓋が開かれるのかと思いきや…。

このラストだとは思わなかった。



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