プレイ・ダーティー


 2025.12.13     冷酷非道なルパンだ【プレイ・ダーティー】


                     

評価:3

■ヒトコト感想
冷徹な強盗団のリーダーであるパーカーを描いた作品。冒頭では銀行強盗を成功させ大金を手に入れようとするのだが…。仲間であったはずのゼンに裏切られ、仲間は皆殺しにされ金も奪われてしまう。その後、パーカーはゼンの正体を突き止め、ゼンのグループが計画した数億の女神像を奪う計画に参加することになる。

序盤からパーカーの悪名がとどろいているのがわかる。銀行強盗の仲間がパーカーの名前を聞いて驚いたり、NYのマフィア組織とはNYに二度と立ち入らないことを条件に許されているなど、只者ではない感が強い。パーカーとゼンとその仲間たちの巨大な女神像強奪作戦なのだが…。どことなくルパン的な雰囲気がある。明確に違うのは、パーカーが相手を躊躇なく殺す部分だ。

■ストーリー
「プレイ・ダーティー」はシェーン・ブラック監督が贈る、アクション満載の骨太で巧妙なスリラー作品。強盗団を率いる冷徹な男パーカー(マーク・ウォールバーグ)。彼はグロフィールド(ラキース・スタンフィールド)やゼン(ローサ・サラザール)といった腕利きの仲間たちと共に、桁外れの価値を持つお宝の強奪に臨むこととなる。しかし彼らの前には、ニューヨークに根を張る巨大な犯罪組織が立ちはだかるのであった。

■感想
パーカーは凄腕の強盗団だ。その時々で仲間のメンバーが変わるようだ。よく知るメンバーで銀行強盗を行うのだが…。新参者のゼンにより仲間が皆殺しにされてしまい、金も盗まれてしまう。ここでパーカーはゼンの一味を見つけたとしても、攻撃するのではなく仲間となり、より大きな山に挑戦しようとする。

パーカーの能力があるからこそ、ゼンは不可能なミッションを可能にする。ゼンが頼りにしていた計画担当者をパーカーがあっさりと殺害するのが良い。

パーカーの冷酷非道ぶりがあちこちで散見される。女神像の買い手である億万長者を見つけ出すと、脅しにかかる。相手がビビらないとわかると、話をしていた同じような億万長者をあっさりと殺害してしまう。

この後先考えない、邪魔者はあっさり殺す部分がパーカーの特徴なのだろう。女神像を盗み出す描写は激しいアクションがある。貨物列車をひたすら加速し、線路から脱線させ荷物を奪い取ろうとする。手に汗握る展開であることは間違いない。

やはりどうしてもルパン的なアクションのように見えてしまう。脱線して猛スピードで道路を滑って向かってくる列車。列車に激突しないために、ゼンは車をバックさせながら逃げ続ける。

巨大な女神像を奪い取ったは良いが、マフィアたちに追い詰められ、女神像をマフィアに奪い返されてしまう。ただ、このマフィア象は偽物で、マフィアに奪わせるために芝居をうっていたような感じだ。ルパン的でありながら、ラストはパーカーの冷酷非道ぶりが最もでる場面だ。

シリーズ化しても良いような流れだ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp