ペナルティループ【Blu-ray】 [ 若葉竜也 ]
評価:3
■ヒトコト感想
恋人を殺された岩森が犯人である溝口に復讐を行う物語だ。序盤では岩森が淡々と溝口に復讐するために、自動販売機に仕掛けをして溝口を弱らせ車の中でナイフでめった刺しにする。そして、溝口の死体を湖に捨ててしまう。が、目が覚めると同じ日の朝だった。タイムループもので、岩森は前日の記憶がそのまま残っている。
だんだんとこのタイムリープの仕組みがわかってくる。そして、強烈なのは殺される側である溝口も同じ日を繰り返しているとわかっている部分だ。意図せず、毎回同じ人物から殺されるのが決まっている。それを避けようとしても、決して避けることはできない。車は規則正しく工場へ向かい、同じ行動をとるしかない。ループを抜け出せないとわかった際の二人の諦め具合が良い。
■ストーリー
岩森淳が朝6時に目覚めると、アナウンサーの「おはようございます。6月6日、月曜日。晴れ。風のない穏やかな1日になりそうです。今日の花はアイリス。花言葉は『希望』です」という声が、時計から流れてくる。岩森は身支度をして家を出て、最愛の恋人・砂原唯を殺めた溝口登を殺害し、疲労困憊で眠りにつく。翌朝目覚めると周囲の様子は昨日のままで、溝口もなぜか生きている。そしてまた今日も、岩森は何度も復讐を繰り返していく――。
■感想
恋人を殺され取り乱した岩森。そこから日常に戻り、淡々と仕掛けを行い敵である溝口を殺害する。単純にこのままでは終わらない。目が覚めると同じ日に目が覚め同じ日常が続いていく。同じように溝口は毒を仕込んだ飲み物を飲んで苦しみ、岩森に殺されてしまう。
この繰り返しが続ていくのだが…。ループものの定番として当人以外はループしていることに気づいていないというのがあるのだが…。本作では溝口もループしていることに気づいている。毒入りの飲み物を別の人物に渡して逃げ切るのだが…。最終的には岩森に殺されてしまう。
溝口も岩森と同じようにループしていることに気づいていた。そして、最後には必ず岩森に殺されることは確定していた。これは非常につらい状況だ。朝起きると、今日もまたナイフでめった刺しにされて殺されるのかと思うと嫌になってくるのだろう。
実はそれは岩森が結んだ契約だった。。。止めたくても止められないループ。ついには岩森は溝口と会話をして、この現状を共有する。最初の溝口に対する恨みや怒りは、もはやなくなっている。まるで友達のような関係性になっているのが面白い。
どうやっても岩森が殺す役で、溝口が殺される役であるパターンはかわらない。最後に死体を湖に捨てるまで終わらない。捨てた瞬間に朝となり、またループが繰り返す。結論としては岩森が申し込んだバーチャルな世界だということなのだろう。
もしかしたら、未来には参加している人がまったくバーチャルだとは気づかずに生活するようなバーチャル世界ができるのかもしれない。その間に、当事者はただベッドに眠っているだけなので、引きこもりを誘発するような仕組みかもしれない。
殺す側と殺される側が仲良くなる展開は秀逸だ。