オッペンハイマー


 2025.2.26    原爆を落とした後の強い後悔【オッペンハイマー】


                     
オッペンハイマー ブルーレイ+DVD(ボーナスブルーレイ付)【Blu-ray】 [ キリアン・マーフィー ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
アインシュタインが原爆の母であればオッペンハイマーは原爆の父だ。自分的には原爆を作ったのはアインシュタインというイメージでいたが、実際は違うらしい。このオッペンハイマーという人物のことは、本作で初めて知った。やはりというか、天才的な科学者は変わり者が多い。理論を実践するために周りを見ずにひとつのことに没頭する。

原爆を作り上げるために街を一つ作ってしまう。莫大な費用をかけて完成した原爆が日本に落とされる。オッペンハイマーは良心の呵責に耐えられない。そして、いわれのないスパイの容疑をかけられたりもする。オッペンハイマーの波乱万丈な人生が、豪快俳優陣たちにより作り上げられている。見始めると目が離せない作品だ。

■ストーリー
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。やがて冷戦がおこり、激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。

■感想
オッペンハイマーは科学者であり、原爆を作ったヒーローでもある。日本人からすると、日本に原爆を落としたのはトルーマンというイメージがある。実際には確かにオッペンハイマーが原爆の開発に成功しなければ、あの時期に日本に原爆が落とされることはなかったのだろう。

ただ、遅かれ早かれソ連が開発に成功し、どこかのタイミングで日本に原爆が落とされたいただろうと想定できる。オッペンハイマーの特異な人生が描かれる。やはり普通ではない。社会不適合者ではあるが、原爆開発には向いていたのだろう。

豪華な俳優たちが脇を固めている。そして、オッペンハイマーの周りには当たり前のように有名人が登場してくる。原爆を開発する上で様々な困難や悩みがある。その際に、相談先としてオッペンハイマーがアインシュタインを尋ねたりもする。

浮気をし仲間と議論しても自分の主張を曲げない。どれだけ費用が掛かろうが、ひとつのことにまい進する。強烈なのは仲間が計算した結果、もしかしたら原爆の理論の中で、原爆を作り上げると、空気上に爆発の連鎖が起こり世界が滅びるという計算結果がでたりもする。

日本へ原爆を落とした後の水爆開発への否定的な態度や、様々な敵対する人物との対立などが描かれている。日本へ原爆を落として終わりではない。その後のオッペンハイマーの人生こそ、波乱に満ちている。何者かに仕組まれ、オッペンハイマーは悪者にされてしまう。

何がきっかけで事態が好転するのかはわからない。アメリカからするとヒーローである人物が、実は裏で共産主義とつながっていたなんてのは、事実であろうとなかろうと大きなインパクトがあるのは間違いない。

強烈な物語であるのは間違いない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp