2026.3.16 汚職警官が正義に燃える【おんどりの鳴く前に】

評価:3
■ヒトコト感想
ルーマニアの地方の静かな村に突然事件が起きる。中年の警官イリエが主人公の本作。警官を辞めて果樹園をもつことを夢にいだきながら退屈な日々を過ごしているのだが…。斧で頭を割られた男の死体が発見される。村長とその取り巻きの有力者により仕切られている村。何事も内輪のことですまそうとする体制。
最初はイリエは村長の言う通りに、既定路線の落としどころにしようとしたのだが…。強い者には阿るタイプのイリエでも、さすがに我慢の限界がある。私利私欲だけで動くわけではない。腐っても警官なので、正義の気持ちはある。イリエならば懐柔は楽だと思っていた権力者たちの驚きの表情が印象的だ。イリエが変化していく過程が見どこのだ。
■ストーリー
ルーマニア・モルドヴァ地方の静かな村の中年警察官イリエ。野心を失い鬱屈とした日々を送っている彼の願いは、果樹園を営みながら、ひっそりと第2の人生を送ること。しかし平和なはずの村で惨殺死体が見つかったことをきっかけに、イリエは美しい村の闇を次々と目の当たりにすることになる。正義感を手放した警察官がたどり着く、衝撃の結末とは―。
■感想
警官としての情熱を失くし、辞めることを考えている警官のイリエと村の有力者たちの物語だ。序盤のイリエはまさに村長の犬というような感じで、すべてが村長の言いなりのような感じだ。新人警官のヴァリは積極的に殺人事件の聞き込みを行うのだが…。
それをやられると都合の悪い村長がイリエに調査をやめるように忠告する。それを受けてヴァリはイリエに手厳しい説教をされることになる。客観的にみるとヴァリは何も悪くない。イリエの考え方がおかしいのは間違いない。
事件の真相が明らかとなる。犯人は村長の仲間である司祭だった。イリエはそれを聞いて老獪するが、事故でおさめようとする。この段階ではイリエに警官としての矜持はまったくない。村長から果樹園を譲り受ける話を聞いて浮かれているだけのダメな汚職警官でしかない。
そんなイリエが変わるのは、新人警官のヴァリが半殺しの目にあってからだ。調査をやめなかったヴァリに対しての村長側からの制裁なのは明らかであったが…。イリエの怒り具合はすさまじいインパクトがある。
密輸や都合の悪い人物を村から追い出したりとやりたい放題の村長たち。密輸の場面に出くわしたイリエは、拳銃をもって村長たちに迫る。落ち着くように諭す村長に対して、イリエは血走った眼をしたまま、まっすぐに村長たちに迫る。
そして、激しい銃撃戦が繰り広げられることになる。最初の殺人が斧により頭を割られた男だったので、司祭は斧で攻撃してくる。銃撃戦のさなかに撃たれながらも、斧で襲い掛かってくる司祭はすさまじい。背中に斧が刺さりながら村長を倒すイリエはすさまじい。
このオチしかない、という結末だ。
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