オールドマン
評価:3
■ヒトコト感想
森の奥深くの小屋に、道に迷ったハイカーの青年がやってきた。そこにはショットガンをもった老人が待ち構えていた。序盤から、明らかに異常性を見せる老人。善良なハイカーの青年に対してショットガンを突きつけ、人間の肉を食らうような異常者かもしれないから警戒している、と告げる。明らかに老人の方が異常者だ。逃げ出そうとする青年に対して床にショットガンをぶっぱなしたりもする。
こうなってくると、老人がいつ激怒しないかとドキドキしてくるのだが…。青年と老人は次第に打ち解けて、お互いの身の上話をするようになる。低予算映画だ。中盤からは老人がペラペラと自分語りを続ける。おしゃべりな異常者かと思いきや…。見ている間、様々なパターンのオチを想像したのだが、結末はどれでもなかった。
■ストーリー
この老人、どこかが変だ深い森の奥に隠遁する老人(スティーヴン・ラング)の住む小屋に、迷子になった青年のハイカーがたどり着く。青年は助けを求めるが、老人はいきなり猟銃を突きつけ、「お前は殺人鬼かもしれない!」と全く信用しようとしない。老人は銃や刃物で青年を脅しながらも、めったにこない来客をどこか楽しんでいるようだった。緊張感が漂う中、老人に隠された“恐ろしい秘密”が徐々に明らかになり始め、青年に危険が襲いかかる。果たして、青年は無事に生きて帰ることができるのか…
■感想
冒頭から小屋で目を覚ました老人は「ラスカル」と叫びながら部屋を動き回る。ペットの犬がラスカルで、その犬が逃げ出したのだろうと想像するのだが…。そこにやってきた青年は、いきなり目の前にショットガンを突きつけられ困惑するしかない。
明らかに異常者風な雰囲気をだしている老人。こんな老人がいるのなら、森に迷ってもよいから小屋から脱出したいのだが…。老人は大雨が降るといい、青年を小屋にとどめようとする。サイコパスの老人が飲み物に睡眠薬を入れて青年を殺すパターンかと想像してしまった。
老人は善良な青年がサイコパスではないかと疑う。いや、お前の方だろうと観衆はつっこむことだろう。まずは青年が自分の生い立ちを語り、その後、老人も自分語りを始める。青年の何倍も話をする老人。一人暮らしでさみしい老人が久しぶりに出会った人との会話を楽しんでいると見えなくもない。
話の内容は、聖書を売りにきたセールスマンがしつこいので、飲み物に睡眠薬を入れてストーブに縛り付けたという話だ。こうなると青年は自分が飲んでいる飲み物も安心できなくなる。
おしゃべりな老人であることは間違いない。自分語りが好きで、どこか自分に酔っている感じすらある。そこから、青年が消えている。結局は老人がおかしいのは間違いないが、サイコパス的な流れではなく、老人がひとりで自分の精神の安定のために妄想を見ていたというような感じなのだろう。
真相がわかると、老人のことがかわいそうになってくる。強烈なインパクトはないが、老人がサイコパスであり、道に迷って青年を殺害するという安易なパターンでなくてよかった。
ラストの老人は、序盤とは様変わりした弱弱しさだ。