オーダー


 2025.4.20     白人至上主義のテロ組織【オーダー】


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評価:3

■ヒトコト感想
刑事のテリーをジュード・ロウが演じる。アメリカで実際に起きた実話を元にした本作。銃社会のアメリカで白人至上主義を標榜する若者がテロを計画する。ターナー日記という書籍を参考にし、テロを実行する。このターナー日記が他のテロ実行犯たちに多数参照されているというのに驚いた。銀行を襲い大金を手に入れ、それをもとに人を集めてテロを実行する。

テロを主導するのはボブという若者だが、純粋に白人の社会を作りたいと考えている。同じ思想をもつ人々を熱くさせる演説を行い、周りに大きな影響を及ぼす。ただ、暴走したボブを止めることはできない。ラストは捕まることを良しとせず炎に巻き込まれ死亡するというのは、いかにもテロ首謀者の最後だ。

■ストーリー
衝撃的な実話に基づいて製作された「オーダー」は、見る者を引き込むスリラーだ。主演はジュード・ロウ。ベテランのFBI捜査官、テリー・ハスクを演じている。ハスクは、テロリストがアメリカ連邦政府の転覆を企てているのを突き止める。

■感想
アメリカのとある田舎町で起きたテロ事件。実話をベースとしていることに衝撃を受けた。60年代のアメリカは差別が根深く残っており、アメリカの社会問題が浮かび上がっている。白人至上主義を貫くために仲間たちと協力しながら組織を作り上げる。

平和的に白人の権利を主張しているのではなく、暴力で相手を制圧しようとしている。ボブは独自の白人至上主義の組織を作り上げる。手始めに資金を手に入れるために銀行強盗を行う。そこで手に入れた資金を元に組織を作り上げている。

田舎町に赴任した刑事のテリー。町の保安官と共に事件を調査するのだが…。白人至上主義が色濃く残る町。アメリカの田舎町であれば、差別撤廃の意識はいきわたっておらず、昔からの思想が強く残るのだろう。さらには銃が手軽に手に入る社会なので、当然ながら激しい銃撃戦もある。

ボブが組織の集まりの中で、強くアジテーションして仲間を増やそうとする。テリーはボブに目をつけているのだが…。ボブたちの徹底的な暴力による制圧主義は恐ろしい。ターナー日記というのを参考にしたというのがリアル感がある。

テリーは地元の保安官とボブを追い詰めるのだが、そこでボブの銃はあっさりと地元の保安官を殺害してしまう。このあたり、銀行強盗で大金を手に入れているだけに、武器を集めるのはたやすい。そして、ラストでは、隠れ家に潜んでいるボブたちを襲撃するのだが、そこで隠れ家に炎をつける。

火に囲まれた家の中でも、ひたすらにボブはマシンガンをぶっぱなしながら抵抗する。最後まであがく姿がすさまじい。ボブの奥さんも、決して生きては戻ってこないと、ある意味ボブの最後を覚悟していたのだろう。

実話を元にしていることに衝撃を受ける作品だ。



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