日韓激突 


 2026.8.1      トランプに振り回される諸外国 【日韓激突】


                     
【中古】 日韓激突 「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機 中公新書ラクレ/手嶋龍一(著者),佐藤優(著者)
評価:3
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■ヒトコト感想
佐藤優と手嶋龍一の対談集。時期的には2019年あたりの世界情勢をメインとしている。その中でもとりわけ日韓の緊張とトランプ政権の動きがメインに語られている。特に日韓関係の緊張感が高まった時期であり、お互いに報復合戦を繰り広げていたことも記憶に新しい。徴用工問題から始まり、日本が韓国に対してホワイト国から除外し、その結果として韓国がGSOMIAを解除すると脅し始める。

それらの行動により日本と韓国が最終的にどちらに有利になったのか。作中では日本が良いポジションとなり、韓国はアメリカからの信頼を失う状況になったようだ。それら各国の状況まで含め、海に浮かぶ氷塊のように海面に隠れている大きな影響が強烈に語られている。

■ストーリー
これは、日本が韓国に仕掛けた「罠」か!佐藤「短期的には日本の〝完勝〟」手嶋「偶発的な軍事衝突の危機を回避せよ!」GSOMIA、徴用工問題等をめぐり、揺れに揺れる日韓。両国はついに全面衝突の様相に。「安倍政権が韓国を巧妙に追い詰め、GSOMIAを破棄通告させたのだ。この手法は、日本を開戦に踏み切らせたハル・ノートを思わせる。短期的には〝完勝〟」(佐藤優氏)だが、「長期の視点に立てば極めて危うい一手」(手嶋龍一氏)だ。北東アジアに生じた日米韓の安保体制の綻びを、中露北が衝こうとしている。果たしてニッポンに苛烈な国際政局を生き抜く秘策はあるか。

■感想
トランプの気まぐれと思われるようなツィートにより、各国は大きな影響を受けていることが想像できる。トランプの動きが東アジアに大きな影響を与えるのは間違いない。米中との貿易戦争。アメリカのTPPからの撤退。そして、イスラエルに対するエルサレムの承認など。

トランプが明確にイスラエルを指示する理由も描かれている。実はトランプの娘婿がユダヤ教であり、その影響をトランプが大きく受けているというのがあるだけに、今現在のイランへの攻撃もうなづける流れだ。

当時の日韓の対立に対する分析が描かれている。この対立では最終的には日本の勝利だと結論づけている。韓国の戦略が裏目に出たということだろう。この手の話題となると、必ず日本は失敗しただとか、こうすればよかった。というような流れとなる。

日本の勝利という結論は非常にめずらしい。その他、ホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃されたというのを思い出した。逆に今のイランとアメリカの戦争では日本のタンカーが攻撃されることはない。この違いは、裏での思惑が大きな影響を与えるのだろう。

印象的なのは、トランプが盛んに日米安保条約を破棄するとつぶやいていることだ。実際問題として有識者たちはそんなことはありえないと安心してはいるのだが…。夫婦関係として例えているのは面白い。夫婦関係では、冗談であっても離婚はないとしながらも、片方からもうやってられないから離婚する、とつぶやかれる状況というのは夫婦関係は崩壊しているという部分だ。

外交の場合はトランプ以外が大統領であれば、日米安保は維持されると思われているのだが…。

当時のトランプの些細な動きが東アジアに大きなインパクトを与えるのは強烈だ。



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