ニードフル・シングス 下 


 2026.3.31      ゴーントは人間ではなかった 【ニードフル・シングス 下】


                     
【中古】 ニードフル・シングス(下)/スティーヴン・キング(著者),芝山幹郎(訳者)
評価:3
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■ヒトコト感想
上巻から引き続き、ニードフルシングスに関わる者たちに不幸が訪れる。ゴーントが実は人間ではなく、古くから伝わる伝説のような存在であると判明する。上巻ではとうとう、ゴーントの仕掛けが発動し凄惨な殺し合いがおきてしまう。まだ上巻の段階では、ゴーントの策略だとは誰も気づいていないのだが…。

ゴーントの仕掛けを手伝った少年ブライアンが自殺したことで、ニードフルシングスの奇妙さに気づく者がでてくる。保安官のアランは、ブライアンの弟から話を聞くことで、ゴーントがこの世の者ではないと気づく。ただ、アランが気づいたとしても、ゴーントの人々の欲望を巧みについた商品を示すことで、人々はゴーントに操られていく…。

■ストーリー
あの架空の田舎町キャッスルロックに登場した呪われた、狂った、愚かしい町びとたちが集結する。その"終末の日"とは?!

■感想
人々の欲望には様々な形がある。ゴーントが提示するのは必ずしも商品というわけではない。金のありかを示した宝の地図や、体の痛い部分を治してくれるもの。自分の精神をなだめてくれる物などなど…。人々はどうしても欲しい物を目にしてしまうと、それが欲しくて仕方がなくなる。

ゴーントから提示された条件は、自分には無関係だが、他者に対して何かしら悪いことをしているとは認識していても、それを拒否することはできない。人間の欲望を巧みにつくゴーントがすさまじい。

関節炎に苦しむポリーは恋人であるアランを苦しませることになる。ポリーもゴーントの魔の手に落ちる。関節炎の痛みを和らげることをなにより優先したために起きた悲劇だ。ゴーントは最初からアランが何かしら障害になると予見しており、アランを苦しませるためにエースを送り出すことになる。

エースは大金をアランに盗まれたと思い込みアランを狙う。同じように町全体に怒りを示しているバスターと共に町中にダイナマイトを仕掛けたりもする。

ゴーントの目的は町をめちゃくちゃにすることだった。すべての元凶がゴーントだと気づいたアランは、ニードフルシングスに向かう。そして、ゴーントと対決するのだが…。その前にエースやバスターたちとの対決もある。

本作は見ず知らずの町人たちが自分の欲望を満たすために、ゴーントさんからちょっとしたいたずらを依頼される。大したことのない依頼だが、実はそれが殺し合いにまで発展する。人の弱みに付け込み、そして、殺し合いにまで発展させるゴーントの策略の妙だろう。

ゴーントの悪魔具合がすさまじい。



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