室町無頼


 2026.1.24    すさまじい農民と侍の格差【室町無頼】


                     
室町無頼 [ 大泉洋 ]
評価:3

■ヒトコト感想
室町時代。浪人の蓮田兵衛と才蔵の物語。貨幣経済が始まり、格差が広がり始めた時、苦しむ農民のために兵衛が動き出す。貴族の農民の差がこれでもかと描かれており、反乱を起こす兵衛たちの方が正しいという描かれ方をしている。兵衛の仲間には抜刀術の達人や弓の達人などが集まり、さらには才蔵は鍛えられすさまじい棒術の才能を発揮し始める。

このヒーロー軍団が京都に殴り込み、商人たちがもつ借金の証文を焼き払おうとする。そこに立ちはだかるのは、兵衛と悪友であった道賢だった。京都の警護役についた道賢と農民のために寄り添い、闘い続ける兵衛。全体としてはシリアス調ではあるが、兵衛を大泉洋が演じているので、どこかコメディ風な流れも感じてしまう。

■ストーリー
1461年、応仁の乱前夜の京。大飢饉と疫病がこの国を襲った。賀茂川ベリにはたった二ヶ月で八万を超える死体が積まれ、人身売買、奴隷労働が横行する。しかし、時の権力者は無能で享楽の日々を過ごすばかり。貨幣経済が進み、富める者はより一層富み、かつてない格差社会となっていた。蓮田兵衛は、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人。各地を放浪する彼の眼差しは、ひとり遠く、暗黒時代の夜明けを見つめていた。

一方、才蔵はすさまじい武術の才能を秘めた若者。天涯孤独で餓死寸前を生き延びたが、絶望の中にいた。しかし、兵衛に見出され、鍛えられ、才蔵は兵法者としての道を歩み始める。才蔵の武器となるのは、“六尺棒”。地獄の修行を終えた時、超人的な棒術を身につけた才蔵の前に敵は無い―――。時は来た―――。才蔵だけでなく、抜刀術の達人、槍使い、金棒の怪力男、洋弓の朝鮮娘ら、個性たっぷりのアウトローたちを束ねる兵衛。

ついに巨大な権力に向けて、京の市中を舞台に空前絶後の都市暴動を仕掛ける。行く手を阻むのは、洛中警護役を担う骨皮道賢。兵衛と道賢はかつて志を同じくした悪友ながら、道を違えた間柄。かつては道賢、いまは兵衛の想い人である高級遊女の芳王子が二人の突き進む運命を静かに見届ける中、“髑髏の刀”を手に一党を動かす道賢に立ち向かい、兵衛は命を賭けた戦いに挑む。この世の地獄をぶち壊せ!京を覆う紅蓮の炎の中から明日をつかめ!!

■感想
大飢饉と疫病で苦しむ農民たち。力のある者に虐げられているのだが、そこにふらりとやってきたのは兵衛だった。苦しむ農民。暴れる浪人。兵衛は颯爽と現れると、浪人たちを倒してしまう。さらには関所を通れずに苦しんでいる農民のために、兵衛は暴れて関所を焼き払ってしまう。

ここまでやるとさすがに幕府に目を付けられるかと思いきや…。道賢に頼まれて、ちょっとした幕府の仕事をしたりもする。金持ちの商人から金を盗んだかと思うと、一揆を企てる農民たちをなだめて一揆をやめさせたりもする。

兵衛と行動を共にする才蔵。武術の才能があると見抜いた兵衛は才蔵を修行にだす。この修行がまるで少年漫画のような展開が良い。不安定な海辺で棒術の訓練をする。それをクリアすると360度から次々と鋭い刃物が飛んでくる仕組みの中で、すべての刃物を叩き落す訓練をする。

最終訓練は才蔵を殺したら金がもらえるという看板を立てて、やってくる武術家たちとの命をかけた闘いだった。1年であっという間に強者へと成長した才蔵。それは、兵衛が思い描いていた最後の仕掛けの準備だった。。。

それまで反乱を思いとどまらせる役目だった兵衛が、最後の最後に自らが発起人となって謀反を取り仕切る役目となる。それまでの格差社会をこれでもかと描いているので、兵衛たちの反乱については当然のような流れがある。

それを止めようとする道賢側が悪のような流れとなる。最後の戦いでは、今までの仲間たちが次々と死んでいくのは定番としてある。そして、兵衛と才蔵は生き残り、農民たちの借金の証文はすべて焼き払われることになる。

実際に起きた出来事をベースに描いた物語だ。



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