2025.7.7 海では海女さんは誰よりも強い【密輸 1970】

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評価:3
■ヒトコト感想
1970年代の半ばに韓国のある漁村で海女が絡んだ大規模な密輸事件がおきた。事実をベースとした物語となっている。船から荷物を海の底に落として、それを海女が後で拾い上げる。税関の目をごまかす手段としては誰もが考えつきそうな手段ではあるが…。完全な統制がとれないとどこかで漏れる可能性がある。
密輸の元締めや地元のヤクザ、そして海女たち。それぞれの欲望渦巻く行動の中に、税関の課長が私利私欲のために割り込んでくる。密輸の手助けをすることで、一気に潤う海女たちと地元のヤクザ。そこに密輸の大本である男がやってきて、大きな仕事をしようとする。一度密輸がバレて逮捕されている海女たちは裏切り者をさがすのに必死になっているのだが…。
■ストーリー
1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。海が化学工場の廃棄物で汚され、地元の海女さんチームが失職の危機に直面する。リーダーのジンスクは仲間の生活を守るため、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。ところが作業中に税関の摘発に遭い、ジンスクは刑務所送りとなり、彼女の親友チュンジャだけが現場から逃亡した。
その2年後、ソウルからクンチョンに舞い戻ってきたチュンジャは、出所したジンスクに新たな密輸のもうけ話を持ちかけるが、ジンスクはチュンジャへの不信感を拭えない。密輸王クォン、チンピラのドリ、税関のジャンチュンの思惑が絡むなか、苦境に陥った海女さんチームは人生の再起を懸けた大勝負に身を投じていくのだった......。
■感想
アワビ漁をなりわいとしていた海女たちが、近くの工場の汚染物質の排出に影響を受けてアワビが死滅してしまう。それらアワビ漁の代わりとなるものとして、密輸を引き受けるのだが…。うまくいっていたのは最初だけ。
しばらくすると、税関に情報が洩れて海女たちは逮捕されてしまう。ここでひとり逃げ切った海女は裏切り者として税関に垂れ込んだ存在ということにされてしまう。海女たちと地元のヤクザ、そして密輸の大本に税関職員という4すくみの関係が出来上がっている。
密輸の大本の男は、地元のヤクザを排除しようと考える。対して地元のヤクザも大本の存在を排除し、利益を独り占めしようとする。海女たちが策略を展開して、税関を出し抜いてうまいぐあいに密輸を成功させてはいるのだが…。
税関職員側が強硬な態度にでようとする。海女たちが和解し、そこから地元ヤクザと密輸の大本を仲間割れさせようとするのだが…。勝手にお互いが殺し合いをスタートし、そこに税関の課長が入り込み、邪魔者を次々と殺害していく。
税関の課長は公務員であるはずが、やることがぶっ飛んでいる。海女たちに3億のダイアを、サメがいる海に飛び込んで取ってこさせようとする。そして、目的のものを手に入れた際には、邪魔者をすべて排除しようとする。海女たちを地元のヤクザたちに殺させようとするのだが…。
海の中では圧倒的に海女が強い。地元のヤクザたちは海女たちに返り討ちにあってしまう。この手の流れで、最後には海女たちがすべてを手に入れるというパターンは想定できたのだが…。
ラスト間際の殺し合いは強烈すぎる。
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