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　2025.12.14 　　　　シックスセンス的なラストだ【見える子ちゃん】

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評価：2.5

■ヒトコト感想
霊が見えるようになった女子高生みこの物語。どうやら漫画原作らしくアニメ化もされているらしいが、自分は読んだことも見たこともない。霊が見えても無視すれば害がないはずなのだが…。高校生活の中でちょくちょく霊を見てしまうみこの面白おかしい日常を描いたホラーコメディ。

漫画の雰囲気がどうかわからないが、映画版はかなりコメディ色が弱くホラー色が強い。親友のハナが新任教師についていた霊にとりつかれたエピソードがメインとなるのだが…。それはごく平凡なものだ。ラストで「シックスセンス」的な流れとなるのが一番驚いた。ネタバレとなるのだが、このラストの流れがあるとずいぶんと印象が変わってくるのは間違いない。

■ストーリー
ある日突然、霊が“見える”ようになった女子高生・みこ。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えてないフリ」。親友のハナに霊が憑いても、同級生のユリアに見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。しかし、ハナの様子がどんどん異常になっていき……果たしてみこは「見えていないフリ」でこの危機を乗り越えられるのか！？

■感想
急に霊が見えるようになったみこ。霊は無視するのが一番という情報を得て、必死で霊に気づかないふりをするのだが…。やけに音楽が少ない映画だという印象が強い。あえてその演出をしているのだろうか…。

最初はコメディチックな雰囲気があったのだが…。それが一気になくなると、ホラーが全開となる。あこの親友のハナが呪われてしまう。あこが何か特殊な能力があるわけでもなく、ただ霊が見えるだけ。そんな状態で、おなじく霊が見えることを隠しているユリアや、やけに霊に詳しい生徒会長なども登場してくる。

序盤から中盤にかけてはあまり面白くない。ホラーとしても中途半端であり、コメディとしても特に笑えるわけでもない。あこが霊が見えるだけに苦労しており、ハナにとりついた霊の正体をさぐり、神社に行くことで霊をはらおうとする。

これが漫画でヒットしたのだろうか？というほど、ごくごく、どこにでもありそうなホラー映画となっている。偶然の要素に頼りながらもハナにとりついた霊をはらうことに成功する。ユリアの協力があってこその結末なのだが…。

これだけで終わっていればとんでもない駄作なのだが…。実はラスト間近で驚きの種明かしがある。あこの家族は母親が働き父親はのんびりしている変わった家庭という印象があったのだが、そこにも秘密があった。かなり霊に関する知識が豊富で、何かとあこやユリアにアドバイスするイケメン生徒会長だが、霊をはらうことには活躍しない。

女子高のような雰囲気があるのだが、生徒会長や一部の男子クラスも存在するようで…。これらの秘密がラストで怒涛の種明かしとなる。

ラストの種明かしが妙に感動する流れとなっている。