マーシー AI裁判


 2026.7.15     AIによる完璧な裁判【マーシー AI裁判】


                     

評価:3

■ヒトコト感想
近未来を描いた作品。未来の世界では裁判はすべてAIが判定する。その時間も90分以内という超短時間で結論を出してしまう。正確無比で間違えないAIであれば人間の裁判官のように不安定な判決を下すことはない。冒頭では、ロサンゼルス市警の敏腕刑事のクリスがが妻を殺害した容疑でAI裁判にかけられてしまう。

AI裁判の場では、アメリカのあらゆるシステムとつながっているために、その場にいながら事件の捜査をすることが可能になる。その場から動かずにネット上の情報だけで物語が進んでいくのは、「Search」に近いのかもしれない。個人の携帯の内部の情報すら読み取り、事件を判断する。この仕組みが出来上がったとしたら、世の中から冤罪はなくなるだろう。

■ストーリー
近未来の世界。ある刑事(クリス・プラット)が、妻を殺害した容疑で裁判にかけられる。判決を下すのは、彼が導入を支持した高度なAI裁判官(レベッカ・ファーガソン)。90分の制限時間内で、刑事は無実の証明を迫られる。

■感想
マーシー裁判の強烈なのは、90分以内に自分が無実だと証明できなければ、その場で処刑されてしまうという部分だ。あらゆるカメラの映像と、ネット上の情報、そして個人携帯の中身にある動画やSNSの情報を駆使してクリスは真犯人を探そうとする。

酔いつぶれたクリスが目を覚ますと、マーシーの前で拘束されている。自分が妻殺害の容疑でAI裁判にかけられている。AI裁判=死刑というイメージが強く刷り込まれているので、クリス自身は信じられない表情で暴れまわる。

序盤のマーシーが証拠の映像を提示している場面を見ると、クリスは十分怪しい存在だとわかる。バーで暴れまわり、その時の記憶がない。だとしたら妻殺害の記憶がなくてもありえる話なのだが…。クリスはマーシーの能力を活用してあらゆるデーターにアクセスする。

クリスと妻の関係は悪化していた。ただ、妻が怪しげな動きをしていた可能性もある。AI裁判は本当に完璧なのか。クリスが同僚に指示をだし、同僚が素早く動き出す。ドローンのような乗り物になる刑事の動きの速さには、まさに未来感をおぼえずにはいられない。

クリスの有罪率が次第に下がっていく。最終的には妻殺害の新たな容疑者が判明し、その容疑者が爆弾テロを計画しているとわかる。物語が、クリスの無罪を証明するだけでは終わらず、容疑者がなぜクリスを罠にはめたのかの理由が語られる。

それは、AI裁判の始めての被告の肉親だった男だった。AI裁判の欠陥を暴露し、AI裁判自身も自分の過ちを知る。近未来にかりにAI裁判が本当に始まるとしても、AIを完全に信じることができるかというと…。人間よりはマシなような気がした。

近未来の映像の数々はすばらしい。



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