教皇選挙【Blu-ray】 [ レイフ・ファインズ ]
評価:3
■ヒトコト感想
日本に住んでいるとあまりなじみのない教皇選挙。ニュースなどでコンクラーベという名前が付いた長い選挙だというのはわかっていた。日本語の「根競べ」と似ている響きから、勝手に過酷な我慢比べのようなイメージをしていたのだが…。各国からやってきた多数の枢機卿が建物から一切出ずに教皇の選出が確定するまで何度も選挙を繰り返すだけだ。
閉じこもる内部の建物は巨大なホテルのようなもので、大きな食堂もありつつ、何日も投票を繰り返すというような感じだ。教皇選挙に勝つために様々な策略を巡らす者がいる。スキャンダルが判明すると脱落していく。お互いがお互いのあら捜しというかスキャンダル合戦のような形となり、最後には教皇は選出されるのだが…。
■ストーリー
全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派、カトリック教会。その最高指導者にしてバチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、水面下で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった……。
■感想
教皇が死んだことで、次の教皇を決める選挙が行われる。コンクラーベの開催だ。勝手なイメージとしては会議室に全枢機卿が集められ、ああでもないこうでもないと議論を続けて教皇を決めるのかと思いきや…。ホテルのような快適な建物で1日1回の投票を行うだけだ。
各国の枢機卿が集まり、誰に投票するかの言葉にできない駆け引きが続く。革新派と保守派に分かれており、それぞれの代表に勝たせたいという思いがあるのだが…。そううまく票がまとまらないのが選挙のだいご味なのかもしれない。
枢機卿のスキャンダルが公になる。過去の女性問題やそのほか様々なことが明らかとなり、教皇の候補から外れる者がでてくる。有力者たちはお互いに駆け引きを続けており、すでに宗教戦争が始まっていると声高に叫ぶ枢機卿もいる。
一枚岩にならなければならないはずが、余計な人に票が入り、それにより票が分散され、思った人物が教皇になれない。様々な問題がある中で、アフガニスタンからやってきた枢機卿が戦争の現状を伝える。このことが多くの枢機卿たちに感動を与え、共感されることになる。
ひとつの演説でそれまでの流れがすべて変わり、アフガニスタンの枢機卿が投票で教皇へと選出されることになる。誰もが納得した新しい地域での新しい教皇の登場ということで、沸き立つはずだったのだが…。実はアフガニスタンの枢機卿には大きな秘密があった。
実際のコンクラーベで教皇が選ばれる際に、ここまでスキャンダルにまみれ、候補者が脱落していくようなことがあるとは思えない。フィクションならではのドラマチックな展開がまっている。
アフガニスタンの枢機卿だけ妙に髪が黒々としてボリュームがあるのが印象的だったのだが…。ラストの秘密につながるということなのだろう。