コヴェナント/約束の救出 [ ガイ・リッチー ]
評価:3
■ヒトコト感想
ガイリッチー監督作品。割と好きな監督だが、硬派な戦争モノを描くとは思わなかった。ギャングたちとのバチバチの銃撃戦と、ちょっとしたユーモアのイメージから大きくかわった。アフガニスタンを舞台にした骨太の作品だ。米軍がタリバンとの闘いで現地の通訳を使うことになる。それはタリバンからすると裏切り者ということになる。
大佐のキンリーが新しい通訳としてアーメットを雇うのだが…。最初は怪しんでいたキンリーだったが、アーメットの様々な活躍によりアーメットを信頼することになる。キンリーとアーメットがふたりだけで逃げ続ける場面は、タリバン兵の執拗な追走にハラハラドキドキしてくる。アーメットのキンリーを助けるという献身的な思いが伝わってくる場面だ。
■ストーリー
2018年、アフガニスタン。ジョン・キンリー米軍曹長率いる部隊は、タリバンの武器や爆弾の保管庫を探す任務についていた。キンリーは優秀だが反抗的なアフガン人通訳のアーメッドを雇い爆発装置製造工場を突き止めるが、タリバンの急襲を受けキンリーとアーメッドを除く部隊全員が殺されてしまう。被弾し瀕死の状態となったキンリーは身を潜めていたアーメッドに救出され一命を取り留める。7週間後、回復したキンリーは妻子の待つアメリカへ帰るが、アメリカ移住を約束されていたアーメッドと家族がタリバンに狙われ行方不明と知る。
■感想
タリバンの武器や爆弾の保管庫を探し出す任務に従事するキンリー。新しい通訳のアーメッドを最初は信頼していなかったが、米軍の中での裏切り者を探し出すなど、能力を発揮したことでアーメッドを信頼するキンリー。
アーメッドは通訳を行いながら、現地人が嘘をついているというのを見破り、キンリーにその情報を伝えている。タリバンに支配されている地域なだけに、米軍を危険な目に合わせるために嘘をつく場合がある。アーメッドしかわからない言葉でアーメットが嘘をつく場合があるのが強烈だ。
キンリーたちは武器庫を見つけ出したのだが、そこにタリバンの大群がやってきて、キンリーの軍はほぼ全滅してしまう。キンリーとアーメットのふたりは命からがら逃げだすことに成功するのだが…。基地まで100キロ以上離れた道のりを徒歩で歩く途中でタリバン兵士に攻撃を受けてキンリーが激しく負傷してしまう。
ここからアーメットは現地人のふりをして倒れたキンリーを手押し車に乗せて運び続ける。何がアーメットをそこまでさせるのか。タリバンに息子を殺された恨みがあるにせよ、アーメットの献身はすさまじい。
無事にキンリーが米兵に助けられた場面は、見ていて安心感がわいてくる。その後、キンリーを逃がしたということで地元のヒーローになるのだが、アーメットはタリバンから多額の賞金を懸けられ狙われることになる。今度はキンリーがアーメットをアメリカに助け出す場面だ。
命の恩人であるアーメットを助けるために各所へ連絡してビザを用意し、隠れているアーメットを探しだして助け出そうとするのだが…。やはりここでも激しいタリバンの攻撃にあうことになる…。
実際に米軍が引き上げたあとのアフガニスタンでは、多数の通訳がタリバンによって殺されたらしい。