岸辺露伴は動かない 懺悔室


 2025.11.26    幸せの絶頂で不幸が起こる【岸辺露伴は動かない 懺悔室】


                     
映画ノベライズ 岸辺露伴は動かない 懺悔室 (集英社オレンジ文庫) [ 北國ばらっど ]
評価:3

■ヒトコト感想
マンガ原作の実写化。漫画原作ではあるが、現実離れした展開があるわけではないので実写化に向いているのだろう。岸辺露伴が協会の懺悔室で、ある男の告白を聞く。水尾が浮浪者をみ殺しにしたとこで、幸せの絶頂の時に不幸が訪れると予言される。俳優たちの鬼気迫る演技がすさまじい。

特に水尾がポップコーンを3回投げて3回とも食べることができれば、呪いは解けると言われ、必死にポップコーンを高く投げて食べようとするシーンは強烈だ。命がかかったポップコーンキャッチというのはこうなるのだろう。その後、呪いにより死んだはずの水尾がなぜこの懺悔室で告白できているのかが語られる。岸辺露伴は動かないの中では一番面白いエピソードが強烈に描かれている。

■ストーリー
漫画家・岸辺露伴は取材で訪れたヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の懺悔を聞いてしまう。それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまう…。やがて自身にも「幸福という名の呪い」が襲いかかっている事に気付く。

■感想
ヴェネチアで巻き起こる出来事。懺悔室に忍び込んだことで偶然水尾の懺悔を聞くことになる露伴。浮浪者を邪険に扱ったことで浮浪者のソトバは死に、水尾は呪われてしまう。そこから急に水尾に幸運が舞い込んでくる。

仕事は次々とうまくいき、事業も成功し大金持ちになるのだが…。幸せの絶頂を迎えた水尾の前に死んだはずのソトバが現れる。水尾のうろたえ具合と、ポップコーンを3回キャッチできれば呪いが解けるということに必死になる部分が強烈なインパクトで描かれている。

水尾は呪われて死んだはずだが、今、露伴が懺悔を聞いているこの男は何者なのか。それらのからくりが明らかとなり、その後も呪いが続いていくことがわかる。水尾本人の幸せの絶頂は、実は娘の結婚するその当日にあるということになる。

水尾は是が非でも娘の結婚を失敗させようとする。それまでの人生でも大成功しようとしたら、あえて何か問題を起こして少しの成功に抑えている。娘の結婚式を意地でも失敗させようとする。そのために殺し屋まで雇ってしまうのは強烈すぎる。

呪いの根本がどこにあるのか。そして、今回は露伴と戦うスタンドは登場しない。ただひたすら呪いと対決するような感じだ。露伴にすらも次々と幸運が舞い込んでくる。そこから、露伴がアイデアを出して水尾の妨害を潜り抜けて結婚式を成功させようとする。

結局、幸せというのは本人がどう思うかにかかっているのだろう。本人が不幸と感じたら呪いは発動しない。結婚式の当日にマフィアを送り込んで新婦を銃殺しようと考えるのは強烈なインパクトがある。

マンガ原作とは思えないストーリー展開だ。



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