キングダム 運命の炎 ブルーレイ&DVDセット(通常版) [ 橋本環奈 ]
評価:3
■ヒトコト感想
キングダムシリーズの第3弾。信が百人将となり、部下を率いて飛信隊として戦う。今回は前半部分で秦の国王が過去に趙に人質とされていたところから、脱出するまでが描かれている。国王は中国を統一するという強い気持ちが描かれている。そこから趙との対決となるのだが…。そこで王騎が大将として軍を率いて戦うことになる。
戦いは激しいものではあるが、飛信隊が奇襲することで戦況は大きく変わる。信の活躍は戦場でのみの戦いとなっている。これからシリーズとして長く続くであろうが、カギとなる人物がちょっとだけ登場するなど、次の展開が楽しみになるような流れがある。原作マンガはかなり長大な物語であり、それがどれだけ実写映画として再現できるのかが楽しみなところだ。
■ストーリー
500年にわたり、七つの国が争い続ける中国春秋戦国時代。戦災孤児として育った信は、亡き親友と瓜二つの秦の国王と出会う。運命に導かれるように若き王と共に中華統一を目指すことになった信は、仲間とともに「天下の大将軍になる」という夢に向けて突き進んでいた。魏国との戦い(『キングダム2 遥かなる大地へ』)に勝利した彼らを更なる脅威が襲う!秦への積年の恨みを抱く、隣国・趙の大軍勢が、突如、秦の首都を目指して侵攻してきた。
復讐に燃える最強の将軍たちに対抗するべく、政は、長らく戦から離れていた伝説の大将軍・王騎を総大将に任命する。出撃を前に、王騎から戦いへの覚悟を問われた政が明かしたのは、かつて趙で人質として深い闇の中にいた自分に、光をもたらしてくれた恩人・紫夏との記憶だった―。中華統一を目指す政の覚悟を知った信。
初陣を経て、100人の兵士を率いる隊長に成長した信は、王騎から「飛信隊」という名を与えられ、別動隊として敵将を討つ特殊任務を請け負う。失敗が許されない任務に挑む信たちは、秦国滅亡の危機を救う事が出来るのか?そして、王騎の知られざる過去も交錯し、運命は思いもよらない方向へと進んで行く…『キングダム』史上最大の決戦が始まる!
■感想
前作で魏との対決に勝利したのだが…。過去に因縁のある隣国趙が秦に攻めてきた。趙の大群を防ぐには大将軍王騎が必要となる。趙との戦いの前に、秦の国王が若いころ、趙に人質にとられており、趙から脱出するくだりが描かれている。
国王を生かすために様々な人々が犠牲になっている。国王はそれを理解しており、自分一人の体ではなく、中国全土を統一することに強い信念を燃やす。誰もできないことをやろうとする動機として描かれているのだが、少しこのあたりが長く感じた。
趙との闘いは王騎が大将となりスタートする。正面衝突の戦いでは単純に兵力の違いが差となるのだが…。飛信隊を率いる信が奇襲のために部下たちを率いて百人だけで危険な任務に向かう。崖を昇り左翼の敵将の首を狙う。
少人数だけに敵たちも飛信隊の存在に気づいているが甘くみている。たった百人が横から奇襲してきたとしても、あっさりと返り討ちにするだろう。ここで、信とその部下たちが獅子奮迅の活躍をする。圧倒的に不利な状況でも飛信隊のメンバーだけはやられることはない。このあたりはやりすぎかもしれない。
激しい闘いの描写がメインなのだろう。次に繋がるキャラクターが登場するなど、原作ファンは次回作が楽しみになるのだろう。今回は王騎の策略と王騎の期待に応えた飛信隊の活躍がすばらしいということだ。ただ、王騎が画面に登場したタイミングで少し前に流行った「大沢たかお祭り」を思い出してしまった。
王騎の独特の表情での大喜利が頭をよぎってしまう。真面目なキャラであるはずの王騎が、画面に登場するだけでおばさんというか主婦のように見えてしまった。
続編が気になるのは間違いない。