遺書、公開


 2026.5.19    学生時代の複雑な人間関係を思い出す【遺書、公開】


                     
遺書、公開。【Blu-ray】 [ 英勉 ]
評価:3

■ヒトコト感想
新学期の始業式で高校のクラスで序列が人知れず発表された。まず何を基準にしているのか不明だが、クラスの序列が発表され、それにクラスの生徒たちが納得しているのが特殊だ。さらには、そこに担任の先生が10位として含まれているのが強烈だ。序列1位の姫山が自殺した。1位として注目を浴びちやほやされていた姫山がなぜ。。。

葬儀の日にクラスの生徒の席に姫山からの遺書がそれぞれの生徒宛てに置かれていた。。基本は姫山の自殺の真相を探る物語となっている。生徒たちが遺書を読むたびに、姫山の自殺の理由が右往左往する。姫山と付き合っていた序列2位の男のせいで姫山が自殺したという流れが序盤にある。そこからさまざまな理由が登場し、最後にこれらを仕掛けた黒幕的な存在が明らかとなる。

■ストーリー
新学期の始業式の朝、2年D組にメールで送られてきた【序列】──そこには生徒と担任の全員の明確な順位が示されていた。タチの悪いイタズラだとしたら、誰が何のために決めたものなのか?犯人が分からないまま時は過ぎ、ある日──誰もが羨む序列1位の姫山椿が学内で自殺した。そして葬儀の日、クラス全員に姫山からの遺書が届く──。死んだ姫山の遺書がなぜ教室に? 1位の彼女はそもそもなぜ自殺したのか?

遺書は本当に姫山が書いたのか?衝撃の事態の中、姫山の自殺の真相に迫るべく、24人全員が自分の遺書をクラスメイトの前で公開することになる。だが彼らは知らなかった。その日から、学級崩壊までのカウントダウンが始まってしまったことを…!死者から明かされる衝撃の真実を、あなたは知りたいですか?それでは、遺書公開を始めます

■感想
クラス内部で序列が発表されるのがそもそも異質だ。かわいいとかかっこいいというわけでもなく、全般的な意味での序列であり、そこに教師までもが含まれているのが強烈だ。のちに、この序列はホームルームで発言しそうなランキングというカモフラージュもされているのだが…。

姫山が自殺してから様々な生徒が自分宛の遺書を読む。そこでは高校生独特の人間関係の複雑さが表現されている。女子同士の表面的には仲が良いが実は嫌いあっていたとか。グループ内部での序列の上下の関係も複雑だ。

姫山と親友の女子は序列3位だった。序盤で姫山の自殺について親友は激しく悲しみ怒りを示す。遺書が読まれるたびに、姫山の自殺の原因を探ろうとする。ただ、結局は親友のふりをしていただけで、実は姫山のことが嫌いだったと判明する。

さらには、姫山自身も親友のふりをされていると気づいているのがすさまじい。クラス内部での序列と周りとの関係性。姫山が1位だからと周りに何かと期待されていることがプレッシャーとなり、自殺したという結論になるのだが…。

一連の仕掛けを行っていたのは丁寧な語り口で無害な存在と思わしき女子生徒だった。好きな人のことを下の名前で親しく呼ぶのが気に入らず、姫山の家族の状況を調査し、序列1位のプレッシャーで自殺させる。すべてが仕組まれていたというのが強烈だ。

ラストではしっかりとサイコパスの表情を見せている。さらには、周りや好きな人ですら、そのことを気づかずに物語が終わっている。クラス内部の人間関係の複雑さはこんな感じだったなぁ、と学生時代を思い出してしまった。

序列が発表されたら誰も幸せにならない気がした。



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