ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン【Blu-ray】 [ サラ・モンプチ ]
評価:3
■ヒトコト感想
吸血鬼のサシャの物語だ。サシャは吸血鬼でありながら小さなころから同情心が強く、人間を殺して血を吸うことができない。血を吸うための牙も出てこない。ある意味、吸血鬼としては異常な部類に入る。そのため、日々の血はすべて母親が調達してくれていたのだが…。
自殺願望のあるポールと出会い、ポールに対しては牙をだすことできたサシャ。ここで、ポールはサシャに血をささげることを誓うのだが…。サシャの可愛らしい見た目と、吸血鬼として正しくないことの葛藤が良い。母親が必死にサシャをまともな吸血鬼にしようと頑張るのだが…。本人にその素質がない。なんだか教育ママと素養のない娘というような感じだ。唯一の特技であるピアノも禁止されるなど、辛い状況となるサシャが描かれている。
■ストーリー
サシャは吸血鬼でありながら、感受性が豊か過ぎて人を殺すことができないという問題を抱えていた。いとこに人間を狩るよう促されるがどうしても殺すことができないなか、自殺願望を持つポールと出会う。
■感想
吸血鬼が当たり前に存在し、母親は常にあざやかな手つきで獲物を見つけだし、人知れず全てを処理している。幼いころからピアノの才能があるサシャ。吸血鬼としての才能は皆無であることがわかったのだが…サシャは人が殺されるシーンを見て悲しい気持ちになる。
吸血鬼としてはありえない症状だということだ。人間でいうところの永久歯が生えるように、吸血鬼には牙が生えるのだが…。サシャは牙が生えることなく、医者もお手上げ状態となる。そんなサシャの吸血鬼としての教育物語というような感じだ。
同級生からいじめられており、自殺願望のあるポールとサシャは出会う。頭に傷を負い、出血したポールを見たサシャは興奮して牙が出てくる。それまでどれだけ血を見ても牙がでなかったサシャの体質が変化するのはポールの前だけだった。
それがわかるとサシャの母親はポールをサシャの初めての生贄とするように考えるのだが…。心優しい吸血鬼の女と、いじめられっ子で自殺願望のある男のコンビは少しいびつだ。周りからの雰囲気では恋人同士のように見えるのかもしれないが…。サシャはポールを殺そうとしているということだ。
結論から言うと、サシャは偶然の要素がありなら、吸血鬼の才能を開花?させることになる。ポールが最初の生贄ではなく、ポールをイジメていた男が最初の犠牲者となる。サシャとポールはそれぞれが、普通ではないと思い込んでいる。
ポールが自分をサシャの生贄としてささげようと考えた時、サシャがポールに問いかける言葉が印象的だ。最後の望みは何か?ポールも自殺願望があり死ぬ気でいるとしても、最後の一線を越えることができない。このもどかしさもポイントかもしれない。
サシャのかわいらしさが印象的だ。