ほんとうのピノッキオ


 2026.3.22    序盤のピノッキオはすさまじいクソガキ感だ【ほんとうのピノッキオ】


                     
ほんとうのピノッキオ【Blu-ray】 [ ロベルト・ベニーニ ]
評価:3

■ヒトコト感想
誰もが良く知るピノキオのリアル版。自分の中でピノキオは嘘をついたら鼻が伸びる程度の認識しかなく、ストーリーをほぼ忘れていた。本作を見ていくうちに、ああ、そうだったなぁ、と思い出すことができた。すべてのキャラがリアルなので、妖精周りのキャラが妙に気持ち悪く不気味で良い。

そして、悪いきつねや猫は、そのまま悪い表情をしている。さらには、序盤のピノッキオがこれでもかと憎たらしいガキなのが良い。この憎たらしさは特殊な演出のたまものだろう。見た目や言動も変わらないが、なぜか後半のピノッキオには憎たらしさが消えている。純粋であるがゆえに騙され、自分の欲望に忠実であり、地道に頑張る姿は心が温まる感じとなるのだろう。

■ストーリー
貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか……。

■感想
不思議な木を使って人形を作ったジュゼッペ爺さん。その人形が動き出したので…。ジュゼッペ爺さんはキノッピオを自分の子供のように育てる。学校に行かせようとするのだが、キノッピオがことごとくその思いに裏切るのが良い。

前半のキノッピオは強烈なクソガキだ。爺さんが苦労して手に入れた教科書を質に入れて人形劇を見たりもする。その結果、人形劇団に捕らえられてしまう。本作で登場するキノッピオの不幸はほぼすべてキノッピオの自業自得なのが良い。

中盤で出会う妖精がすさまじいインパクトがある。妖精の従者やその周りの者たちはリアルに気持ち悪い。巨大なカタツムリや人面コオロギ。カタツムリが動いている部屋はヌメヌメとしている。妖精の力でキノッピオは嘘をつくと鼻が伸びるようになる。

それまで詐欺師の猫と狐のコンビにまんまと騙されていたのも、すべてはキノッピオが欲張りだからだ。妖精から人間になるためには学校に行かなければならないと言われていたのだが、子供だけの遊びの国に誘われ誘惑に負けてしまう。その結果ロバになってしまう。この場面は子供の時に恐怖を覚えた記憶がある。

巨大なサメの腹の中で生活していたジョゼッペ爺さん。そして、爺さんを助け出すピノッキオ。それまでの憎たらしいクソガキ感が、このころから急激に収まっている。爺さんを養うために懸命に働く姿は、見た目はクソガキのままだが、可愛らしく見えてしまう。

久々に再会した詐欺師の猫と狐はボロボロになっていた。ピノッキオをだまして金を盗もうとするのだが…。狐が片足を失っているのは、何かしら詐欺を働いた結果なのだろう。ここでも強烈な自業自得感がある。

全体のリアル感は強烈なインパクトがある。



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