炎のランナー


 2025.12.29    あの有名な音楽の元ネタだ【炎のランナー】


                     
炎のランナー [ ベン・クロス ]
評価:3

■ヒトコト感想
あの有名な音楽は、だれもが聞き覚えのある曲だろう。冒頭からいきなり海岸沿いを走る白Tと白い短パン姿の男たち。これが何を意味しているのかは、後でわかることになる。感動する場面であの音楽が流れる。元ネタが本作であるのは知っていたのだが…。本作が実話ということに驚いた。パリオリンピックを目指す若者たち。

単純な足の速さを競う中で、二人の若者それぞれの走る意味を表現している。ユダヤ人のハロルドとキリスト教のエリック。この二人の走ることに対する思いの違いは明確になっている。結局は何かとユダヤ人は差別され、独善的という周りのイメージが強い。どちらかというと、ハロルドの方が走ることに貪欲であり、正しいように思えた。

■ストーリー
パリ・オリンピック陸上短距離で祖国イギリスに金メダルをもたらした2人の若者がいた。ユダヤの血をひいている為、言われなき差別と偏見を受けてきたハロルド。彼にとって走ることは偏見に勝利することであった。一方、宣教師の家に生まれたエリックは神のため、信仰のため走った……。

■感想
まず実話ということに驚いた。足が速いことが美徳とされており、頻繁に短距離走が行われている。若者たちの集団に囲まれた人間の道の間を、ふたりの男が走って競争する。Tシャツに短パン姿だが、今の陸上競技選手とは違う、いかにも下着風な恰好が印象的だ。

地面も砂地を走るので、今と比べるとタイムはかなり落ちていることだろう。強烈なのは、ある競技でスタート時点で転んでしまったエリックが、そこから走りなおしてごぼう抜きするというとんでもない能力を示したりもする。

エリックは走ることに命をかけている。自分が一番早いと考えがあり、思い込みも強い。そこに登場したエリック。自分の方が圧倒的に早いと思っていたハロルドが負けるシーンは強烈だ。そして、負けたエリックは走ることをあきらめるまでいく。

このあたりが、なんのために走るのかの違いだ。ハロルドは勝つために走る。エリックは布教のために走る。エリックの考えも強烈だ。日曜日にレースがあることを知ると日曜日は安息日だから走らないとまで語る。

誰もが聞いたことのある例の感動の音楽はラストに登場してくる。実話をベースにしており、スポーツの感動シーンでは、今までさんざん流されてきた音楽なので、感動が押し寄せてくるのは間違いない。特に走るシーンのゴールだとか、長距離のゴールだとか。

本作を見るとスポーツをやりたくなることは間違いない。元ネタの音楽がこれほど使い倒されているのには理由がある。皆の思い込みもあるのだろうが、本作の音楽が鳴り始めると強制的に感動してしまう体になっている。

超有名音楽のひとつであることは間違いない。



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