ホールドオーバーズ ブルーレイ [ ポール・ジアマッティ ]
評価:3
■ヒトコト感想
全寮制の学校であるバートン校。クリスマス休暇で教師や生徒の大半が家族と過ごすのだが…。嫌われ者の教師のハナムと家庭の事情で帰れないタリーの二人の物語だ。クリスマス休暇に帰れず学校にいることは不名誉なことなのだろう。タリーは頭は良いが性格が良くない。同じく学校に残っている料理長のメアリーに対しても辛辣な言葉をつむぐタリー。
ハナムが堅物で嫌われている教師というのが、タリーと過ごしているうちにだんだんと変わっていく。タリーの自由奔放さに良い意味で影響を受けている。タリーもハナムのことを理解し変わろうとする。ハナムがいろいろと複雑な事情を抱えているというのがだんだんとわかってくると、タリーの態度が変化していくのが良い。
■ストーリー
1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。クリスマス休暇で生徒と教師のほぼ大半が家族と過ごすなか、生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている考古学の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、家に帰れない生徒たちの“子守役”を任命される。学校に残ったのは、勉強はできるが家族関係が複雑なアンガス・タリー(ドミニク・セッサ)。食事を用意してくれるのは寮の料理長メアリー・ラム(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)。
メアリーは一人息子のカーティスをベトナムで亡くしたばかり。息子と最後に過ごした学校で年を越そうとしている。クリスマスの夜。「ボストンへ行きたい。スケートしたり、本物のツリーが見たい」と言い出すアンガス。はじめは反対していたハナム先生だが、メアリーに説得され「社会科見学」としてボストン行きを承諾する。ボストン、考古博物館にて。「今の時代や自分を理解したいなら、過去から始めるべきだよ。
歴史は過去を学ぶだけでなく、いまを説明すること」アンガスはハナム先生の言葉を真剣に聞き入る。「とてもわかりやすい。授業でも怒鳴らずそう教えてよ」古本市、ボーリング場、映画館……ボストンを楽しむふたり。しかし、実はアンガスがボストンに来たのには、ある目的があった。ハナム先生も二度と会うはずのなかった大学時代の同級生と偶然出会う。お互いに誰にも言っていない秘密が明かされていく……。
■感想
全寮制の厳しい学校もクリスマス前にはどこか浮かれている。生徒たちはクリスマス休暇に家族と過ごすことを楽しみにしている。ハナムは独身でやることもないので他の教師から学校の留守番を依頼されてしまう。
ハナムは楽しいクリスマス休暇の前に追試をしようとする。それを拒否したタリーに対しては厳しい嫌味を言う。残された生徒の一部は父親が迎えにきてスキー旅行に行ったりもする。ここでもタリーは親と連絡がとれないからとスキー旅行に行けないことになる。タリーの母親はいくら再婚するからといっても、ひどすぎるように感じた。
タリーとハナムとメアリーの3人の学校での生活。一日中本を読むことに心地よさを感じるハナム。タリーはストレスがたまりすぎているのだが…。タリーとハナムのやりとりが秀逸だ。タリーが暴れまわり、体育館で暴れたら、その拍子に肩を脱臼してしまう。
ココで大慌てなのはハナムだ。管理責任を問われるからと必死にタリーを病院へと連れていくのだが…。怪我のことが外部に漏れないように、ここで初めてタリーとハナムが協力してひとつのことを行おうとしている。
タリーの父親関係でゴタゴタする。ハナムは昔の同級生と再会し嫌味な同級生に対して嘘をつくのだが、それにタリーが協力したりもする。二人の関係性は強まっている。寂しいクリスマスを過ごすふたりはお互いが協力し始めるのだが…。
ここでタリーの母親からクレームが入る。父親の病院へ勝手にタリーが行ったことへのクレームなのだが…。ハナムはタリーをかばうためにすべて自分の責任にして学校を辞めることになる。タリーはそのおかげで転校せずに済むことになる。。。
タリーとハナムの友情が強烈だ。