蛇の道


 2025.2.27     謎の組織に対する復讐劇【蛇の道】


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評価:3

■ヒトコト感想
98年に作られた作品のセルフリメイク版。98年版は見ていない。舞台がフランスになったということが一番の違いなのだろうが…。序盤から怪しげな雰囲気が漂い続けている。精神科医の新島が淡々と表情を変えずに拷問を繰り返すのがすさまじいインパクトがある。98年版では男であった新島が、美しい女性であることがより恐怖感を強めている。

組織の人間が次々と連れてこられて鎖につながれる。目の前にはバラバラにされて殺された少女の映像が流れる。グロテスクなシーンは登場しないのだが、妙な恐ろしさが全体を通して漂っている。ラストでは何か大きな秘密が暴かれるのだろうと想像していたのだが…。寝袋のようなものに男を入れて引きずるシーンが本作のピークだ。

■ストーリー
ジャーナリストのアルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)とパリのとある病院で心療内科医として働く新島小夜子(柴咲コウ)は、高級アパルトマンの1階で、エレベーターから出てきたミナール財団の元会計係ティボー・ラヴァル(マチュー・アマルリック)を襲撃。ガムテープで身体をぐるぐる巻きにし、寝袋に押し込むと、車で郊外の廃墟と化した隠れ家に連れ去り、監禁する。国境を越えた“徹底的復讐劇”の先に待つ真実とは──

■感想
オリジナルとの違いで一番大きいのは舞台がフランスという部分だ。娘を殺された男は当然フランス人であり、連れてくる容疑者たちもすべてフランス人。唯一新島だけは柴咲コウが演じている。娘を殺された男は復讐のために組織の会計係を連れてきて鎖につなぎ拷問をかける。

一見、男の方が強引な暴力を行うかと思われたのだが、実は女である新島の方が残酷な手段にでている。トイレに行かせず漏らした男に対しては、病気になるからと水を用意するのだが…。ただホースで水をかけるだけの拷問でしかない。

男たちに食べ物を用意したかと思うと…。目の前に食べ物のトレイをひっくり返して、鎖につながれた状態で犬のように食べることを強制する。何がここまで新島を駆り立てるのかは、終盤まで不明なまま物語は続いていく。

単純に患者に同情したということだけでは理由が説明できない。新島の患者は他にもいるが、突然自殺したりもする。このことが何か関係しているのかと思いきや…。組織の人間を連れてきて、事件の首謀者をあぶりだそうとするのだが…。最後まで決定的な犯人が判明しないのがポイントなのだろう。

ラストで新島が一連の流れを準備した理由が語られている。結局は新島も組織に子供を殺された被害者だった。その復讐のために同じ目にあった男を利用して組織に復讐していた。恐ろしいのは、実は男も組織の一員だったということで、この男も復讐の対象者だったということだ。

すべては新島が組織を壊滅させるために行ったことだ。ただ、これほど簡単にただ一人の女と男だけで組織を壊滅できるのは、あまりにできすぎている。ラストの銃撃戦も少し都合がよすぎるように感じられた。

新島の得体のしれない雰囲気が恐ろしい。



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