グランドフィナーレ [ マイケル・ケイン ]
評価:3
■ヒトコト感想
セレブが集まる超高級ホテル。そこで優雅なバカンスを過ごす高齢の有名指揮者のフレッドと有名映画監督のミックの物語だ。メインは高級ホテルでのすさまじい景色やセレブたちの生活だ。そこではまさに誰もがイメージするような天国的な雰囲気がある。ハリウッドスターや大金持ちたちが集う場なので、必然的に高齢者が多くなる。
ダルダルにゆるんだ体を隠すことなく、すさまじい景色をバックに温泉につかる老人。素晴らしい肉体を優雅にさらしながら湯につかるミスユニバース。太りすぎて歩くのもままならないマラドーナ?なども登場してくる。セレブにはセレブなりの悩みがある。映画監督は自分の最新作がヒットしないことに悩んでいる。
■ストーリー
世界的にその名を知られる、英国人音楽家フレッド。今では作曲も指揮も引退し、ハリウッドスターやセレブが宿泊するアルプスの高級ホテルで優雅なバカンスを送っている。長年の親友で映画監督のミックも一緒だが、現役にこだわり続ける彼は、若いスタッフたちと新作の構想に没頭中だ。そんな中、英国女王から出演依頼が舞い込むが、なぜか頑なに断るフレッド。その理由は、娘のレナにも隠している、妻とのある秘密にあった―。
■感想
人生の終わりというか晩年を表現するタイトルということなのだろうか。セレブが集う高級ホテルに宿泊する人々を描いている。高齢者ばかりではなく現役バリバリのハリウッドスターもいる。自分が演じた有名なキャラクターのことばかり話されてうんざりしている雰囲気だ。
すべての遊びをやりつくして、のんびりすることだけを選んでいるようでもある。様々な変わったショーを見ながら優雅に食事をし、スターは少し一般人と接する場にでると、瞬く間に囲まれサイン攻めとされる。さすが有名人だという感じだ。
フレッドは娘が夫に別れを切り出され、悲しんでいる場面に遭遇する。何かと慰めてはいるのだが…。音楽一筋で人生すべてを音楽にささげてきた男に、娘は辛辣な言葉を浴びせる。人の心が理解できない。そういわれたフレッドは、音楽以外は理解できないと答えている。
まさに衝撃的な展開だ。フレッドのおかげで優雅なセレブ生活を送れてはいるが、娘はそれ以上に普通の父親像を求めていた。お前の気持ちはまったく理解できないと真顔で言われると、何も言い返せなくなるのは当然だろう。
ミックは若い脚本家たちと協力して良い作品を作ろうとするのだが…。長年一緒に作品を作ってきた有名女優から辛辣な評価を受ける。晩年になり実はダメだったといわれるのは辛い。ラストではすさまじいコンサートが開かれる。指揮するのは当然フレッドなのだが…。
人生の終わりを優雅な高級ホテルで過ごす。セレブたちの、まったくあくせくしない日常から切り離された生活というのはすさまじいインパクトがある。この雰囲気が本作のすべてなのだろう。
身につまされる思いで見るハリウッドセレブは多数いそうだ。