GOTHAM エピソード3,4


 2025.9.16    正義の殺人は許されるのか?【GOTHAM エピソード3,4】


                     
GOTHAM/ゴッサム ブルーレイ コンプリート・シリーズ [ ベン・マッケンジー ]
評価:3

■ヒトコト感想
ゴードンが刑事としてゴッサムシティの治安を守る。各エピソードでひとつの事件が起きる。エピソード3では、不正を働く刑事や政治家に対してバルーンで成層圏へ飛ばすという、じわじわと嬲り殺すような仕掛けで殺人を行う者がでてきた。明らかに普通に殺すよりも手間がかかる方法だが、それによって殺人のインパクトは大きくなっている。

パワハラ刑事や汚職議員がバルーンにつるされたとなると、ニュースのバリューも大きい。さらには、残りのバルーンが2つあるとなると、あと2人は制裁される存在がいることになる。そのほかにも細長い筒から針が出る機器を使った殺人犯など、バラエティに富んでいる。誰もが、正義の名の元に殺人を行っている。

■ストーリー
巨額詐欺の容疑者や悪徳警官が気象観測用の気球につながれ、そのまま空中に飛ばされるという事件が相次いで発生する。悪党を懲らしめるヒーローとして犯人を支持する市民が増える中、ゴードンとブロックは未使用の気球の在りかを突き止めようと奔走する。一方、オズワルドはゴッサムに舞い戻り、暗黒街のドンが経営するレストランで働き始めていた。

ゴッサム・シティの市議会で、アーカム地区の開発計画案を決議するための投票が行われようとしている。だが、2つの計画案の背後には2つのマフィアの勢力争いがあり、やがて市議会議員の殺害事件が起きると、街中が混乱と喧噪の渦に巻き込まれる。ゴードンとブロックは、議会と議員たちの命を守るために全力を尽くす。

■感想
バットマン風味は多少抑えられている。ゴードンが事件を調査するのがベースとなり、そこにブルースウェインの成長が描かれているような感じだ。ゴッサムで新たに発生するのは、残酷なバルーン殺人だ。

足に手錠をつけてバルーンとつなげる。バルーンはゆっくりと上昇を続ける。最終的には上空に上がりすぎて凍え死ぬのだろう。その段階でバルーンの空気が冷気で抜けると、突如として死体が空から降ってくることになる。不正を働いた刑事や政治家が見せしめのようにバルーンにつるされるのがポイントだ。

もうひとつの事件は、謎の筒のようなものを相手にのぞかせて、そこから長い針が飛び出す機器を使った殺人だ。これまで不正を働いていた政治家と秘書がそのターゲットとなる。ゴッサムの不正を正すために動き出すのは殺人者ばかり。

それがゴッサムの市民からは支持されたりもする。ゴードンは正義の刑事として行動するのだが、殺人が正義となりそうな雰囲気となっている。バルーン殺人の容疑者がゴードンの活躍により逮捕されたとしても…。この段階でブルースがゴッサムの正義を守ることの難しさを理解し始めている。

バットマンの悪役キャラの片りんを見せているのはペンギンだ。ボロボロの状態からペンギンが復活する。最初はレストランの厨房の皿洗いに潜り込んで、そこからオーナーのマフィアに気に入られることで成り上がろうとする。

自作自演でチンピラを雇い自分の店を襲撃させ、金を守ったということでボスから気に入られることになる。ペンギンのあくどい成り上がりっぷりは強烈だ。ゴードンが殺さずに生かしたことで、その後のペンギンの躍進につながっている。

ペンギンの成り上がり物語だ。



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