劇場版 聖☆おにいさん 第Ⅱ紀


 2025.3.30    根強いファンがいるシリーズなのだろう【劇場版 聖☆おにいさん 第Ⅱ紀】


                     
劇場版「聖☆おにいさん 第II紀」 [ 松山ケンイチ ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
「第Ⅰ紀」は紹介の要素が強いのだろう。本作ではがっつりとイエスとブッダのふたりの生活が描かれている。なぜ立川のぼろアパートにふたりの神が生活しているのかや、神であることがバレるのを恐れているかなど、特に説明はされていない。本作を見るような人はそれらを気にせず純粋に、二人のくだらない日々を楽しむべきだろう。

鼻セレブ(ティッシュ)はなめらかな鼻のかみ心地なので、贅沢品と考えトイレットペーパーで鼻をかんだりもする。当たり前のように普通に商品名が出てきたりするのが本作の良いところだろう。ストーブをごみ置き場から拾ってきたはよいが、部屋のブレーカーが落ちてしまう。真っ暗闇の中でブレーカーを戻すためにイエスは自身の後光で照らすなんてのは最高だ。

■ストーリー
目覚めた人ブッダ、神の子イエス。世紀末を無事に超えた二人が下界でバカンスをしながら、庶民的な日常を満喫する様子がほのぼのと描かれる…と思いきや、民を導く側のイエスが警察官に補導されたり、ブッダがついきにインスタグラムデビューしたり。そんな”最聖”コンビの立川デイズ。

■感想
イエスとブッダの狭いアパートでの日常を描いた物語。ブッダが花粉症になったりと、普通の人と同じ目線での面白さを描いている。ブッダは目をつむって花粉を避けるが、額の第三の目が開いてしまう。同じように第三の目も花粉でかゆくなるあたりが最高だ。

アパートの大家さんが普通に家賃を徴収しにきて、それに対応するイエスとブッダ。周りから見ると、よくわからない若い兄ちゃんが貧乏暮らしをしているというだけに見えているのだろうか。常にジーンズと変な文字が入った白Tというのが印象的だ。

日常のなんてことない、だれもが感じることをイエスとブッダが物語上で語ることで面白くなる。外はギラギラと暑い日に、砂漠のオアシスのようなファミレスがある。中はキンキンに冷えている。お決まり通り店について最初は勢いよく冷たいサンデーとドリンクバーを注文するのだが…。

案の定、ファミレス内の冷房効きすぎ問題に直面している。白Tシャツの内部に両手を入れて寒さをこらえる最終形態にイエスがなっているのが最高だ。

地方から上京してきた田舎の兄ちゃんという雰囲気がある。離れて暮らす母親との連絡や頻繁に顔を見せに帰るなど…。ただの上京兄ちゃんでしかない。それでいて、イエスの母親はマリアであり、マリアが悲しむとマリア像から涙が出るという超常現象が起きるとつなげている。

ごく普通の田舎から上京してきた兄ちゃんに、イエスやブッダの設定をつけているというのがポイントなのだろう。ある程度の前提知識がないとイエスやブッダの面白小話を楽しめない。

続くようには思えないが、根強いファンがいるのかもしれない。



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