2026.1.30 リアルに見ていた出来事の裏側【フロントライン】

評価:3.5
■ヒトコト感想
コロナ渦の最初に、横浜に入港したダイヤモンドプリンセスでの騒動について描いている。ほぼ実話ということで、当時何が起きていたかがよくわかる。印象的なのは、コロナがどのようなものかまったくわからない状態で、手探りなことがよくわかる。医者も官僚も手探りでの対応という緊迫感が伝わってきた。
当時はいろいろと騒がれていたが、結局は現場の人たちは精一杯やっていたということなのだろう。マスコミが視聴率稼ぎに騒ぎ立てたという部分が大きいように感じられた。厳しい状況での危機対応を行っていると、担当者同士の友情のようなものが芽生えている。DMATの責任者の結城と官僚の立松などは、まさに戦友といったような感じだ。お決まり通りマスコミの中でも正しい情報を報道しようとする者も登場してくる。
■ストーリー
目の前の乗客の命を優先して行動するDMATの指揮官・結城英晴(小栗旬)、国を守るため国内に感染を持ち込まないことを最優先する厚労省の役人・立松信貴(松坂桃李)。最前線《フロントライン》で守るべきは、この国か、目の前の命か――。そして、船内に乗り込み現場を指揮する東日本大震災からの結城の戦友・仙道行義(窪塚洋介)、岐阜に家族を残して駆けつけた医師・真田春人(池松壮亮)らは、自身の危険も顧みず乗客の不安を取り除こうと奔走する船内スタッフ羽鳥寛子(森七菜)らと協力し、上野舞衣(桜井ユキ)らマスコミの加熱報道が世論を煽る中、全乗客乗員を無事に下船させるため、未知のウイルスに立ち向かう。
■感想
ダイヤモンドプリンセス内部で何が起きていたのか。感染症の専門家が内部の状況がずさんだと動画をUPした場面が混乱のピークかもしれない。突然始まった危機に駆り出されたDMAT。当時の日本には感染症の専門集団がいないということが、事態の混乱に拍車をかけているのは間違いない。
ダイプリ内部の海外の乗客に対しての対応。緊急度の高い患者の搬出。様々な問題がぶちあがる中で、医療従事者の家族にまで風評被害がでたりもする。当時のコロナに対する間違った危機感では、そうなるのは当然だろう。
厚生労働省の立松が良い味をだしている。官僚らしくないというか。先回りして病院を確保したり、有能なのは間違いない。さらには現場の状況を理解し、しゃくし定規に法律を盾に文句を言うようなタイプではない。
最適な方法は何かを考えながら、柔軟な対応ができている。正直、官僚でここまで柔軟に対応できる人は存在するのだろうか。実話をベースにしているので、実際にそうだったのだろうが…。結城の信念がブレそうになると、ダイプリ内部の責任者が現場第一の答えをだす。このコンビは最高だ。
大量の患者を愛知の病院へ搬送する。こんなミッションが行われていたことに驚いた。同じように危機的状況に対応してきた者たちの熱い友情もありながら、新たに加わった者たちとの共闘具合も描かれている。
それまでは面白おかしく視聴率さえとれれば良いと考えていたマスコミの中で、女性レポーターだけが真実を感じ取り報道の姿勢を変える。もう一度同じ事態が起きたとしたら、同じ対応をするかと問われた結城が、同じ対応をすると言い切った部分がすさまじい。
リアルに見ていた出来事だけに、強烈なインパクトがあるのは間違いない。
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