フェラーリ


 2026.6.3    レースドライバーにブレーキを踏むなと指示する【フェラーリ】


                     
フェラーリ [ マイケル・マン ]
評価:3

■ヒトコト感想
フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリについて描いた物語。実話を元にしているのだろう。激しい性格とエンジニアとして速い車を作ることに心血を注ぐ描写が描かれている。経営難で倒産寸前のフェラーを蘇らせるための起死回生な一撃はレースで勝利すること。そのためにエンツォはドライバーたちに対して「ブレーキは忘れろ」と言う。

家族の問題や、息子のディーノを失ったこと。そしてレースで深刻な大事故を起こしてしまう。正妻とは別に愛人を囲っており、そこでは別の生活がありピエロという息子がいる。このピエロが結果的にはのちのフェラーリを継ぐことになるのだが…。レースに勝つための執念と家庭の問題を抱えながらの経営というのがよくわかる流れだ。

■ストーリー
1957年、夏。イタリアの自動車メーカー、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)は激動の渦中にいた。業績不振で会社経営は危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により妻ラウラ(ペネロペ・クルス)との夫婦関係は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディ(シャイリーン・ウッドリー)との間に生まれた息子ピエロを法的に認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走るロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて挑む。

■感想
経営難でフォードなどと経営統合する話すら持ち上がっている。エンツォは妻のラウラとの関係は冷え切っている。フェラーリの資本関係としては、妻が株の半分をもっているようだ。エンツォが全面的に経営改革をしようとすると、ラウラの顔色をうかがうしかない。

経営再建のために選んだのはレースに勝つことだった。序盤ではテストコースでのタイム争いでマセラッティと激しい争いの末、大事故が起きてドライバーが死亡している。昔の車の安全性を無視したスピード第一の設計には驚きしかない。

エンツォは家庭の問題を抱えている。妻のライラとの息子であるディーノは病気で死んでいる。外には愛人がおり、そこにはピエロという息子がいて別宅のような感じとなっている。愛人のことはライラが知ることになり、子供がいることに激怒する。

フェラーリの経営難と家庭の問題。そして再建するためにレースで勝つマシンとドライバーを用意しなければならない。フォードから資金援助を受けると自分たちの好きなように車づくりができない。エンツォの悩みは深い。

イタリア全土を走る公道レース「ミッレミリア」に参加することを決断する。スタードライバーを用意してレースに参加するのだが、ここで衝撃の事故が起こる。フェラーリの車のタイヤが縁石に激突し、操作不能となり、そのまま観客の集まる場所に突っ込んでしまう。

11人の犠牲者を出した事故。この事故のためにミッレミリアは永久に中止されることになる。猛スピードで疾走する車が空中に浮かんで大人や子供が見る列に突っ込み人々をなぎ倒す。すさまじい光景だ。

事故の衝撃はすさまじい。



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