フォールガイ


 2025.9.17    危険すぎるスタントの数々【フォールガイ】


                     
フォールガイ [ ライアン・ゴズリング ]
評価:3

■ヒトコト感想
フォールガイを直訳すると落ちる男となるが、スタントマンのことらしい。まぁ、言いたいことはわかる。スタントマンのコルトが主人公の本作。ミステリアスな展開は多少あるのだが、ドタバタアクションであることはかわりない。スタントで大怪我を負って一線を退いたコルトが、元彼女が映画監督をやるということでスタントマンとして復帰するのだが…。

実際の映画でも本作のようなスタントマンのやりとりがあるのだろうか。危険なスタントに対してしり込みをしてしまう。もしかしたら、知られていないだけでスタントマンの撮影中の事故というのは多いのかもしれない。主演が失踪し、スタントマンのコルトが調査する。本作で撮影している映画がどう考えても面白そうではないのがポイントだ。

■ストーリー
大ケガを負い、一線を退いていたスタントマン=コルト。愛する元カノの初監督作で久々に現場復帰するが、主演が突如失踪してしまう!行方不明のスターの謎を追ううちに、コルトは危険な陰謀に巻き込まれることに…彼は己のスタントスキルで、この危機を突破できるのか!?

■感想
スタントマンは過酷な職業だ。主演俳優と似ているということでコルトは重宝されるのだが…。主演俳優が突如として行方不明となる。プロデューサーの命令で俳優を探すことになるコルトなのだが…。元カノのために復帰したコルトだが、実は元カノはまったくそれを望んでいなかったのが面白い。

嫌な別れ方をしたことで、恨みをもっているような感じすらある。本作の見どころはこの監督とスタントマンとのちぐはぐな関係性もそうだが、スタントマンの激しいスタントがメインなのだろう。

元カノが監督をしている映画は特殊すぎる。SFラブストーリーという感じで地球ではない別の星という体の砂漠でエイリアンと主人公が戦っている。映像的には大作風ではあるが、ラブストーリーが急に挟まれていたり、主人公がひげ面で肉体派なのが印象的だ。

明らかにヒットはしなさそうなマニアックな映画作品のような気がした。スタントマンは確かに激しく危険な仕事ではあるが、ミステリーな展開になるのは少し違和感があった。殺人事件の犯人に仕立て上げられたコルトが元カノの協力を得て真犯人を追い詰めていく。

ヘリで逃げ出す犯人とプロデューサー。それを追いかけるコルトはヘリに飛び移る。これこそスタントマンの本領発揮というところだろう。ラストの一番の見せどころであろう、ヘリから地上へ落下するシーンはそのままスタントマンが危険なスタントをしているのだろう。

恐らく10m程度の高さのヘリからクッションが敷かれた地面に落ちる。少しでもヘリとクッションの位置がずれていたら、地面に激突してしまうのだろう。スタントをテーマとした作品としてはふさわしいラストだ。

スタントマンのアクションコメディだ。



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