エデン 楽園の果て


 2026.3.21     実在した無人島での謎の事件【エデン 楽園の果て】


                     

評価:3

■ヒトコト感想
実際の「フロレアナ島事件」を描いた物語。文明に嫌気がさし、理想郷をもとめてフロレアナ島に入植した者たちの物語だ。最初にフロレアナ島に入ったのはドイツ人カップルのリッター博士とドーラの二人だった。リッターは小説を書く生活し、自然の中で自給自足の生活を構築している。次に島に入ったのはハインツ夫妻とその息子だ。

一番島の生活になじんでいるかもしれない。立派な家を作り上げ、農業で自給自足を成り立たせている。最後に島にやってきたのはエロイーズ女爵とその従者たちだ。エロイーズは高級リゾートホテルを作り上げようとしつつも、島をかき回している。明らかにエロイーズたちの登場により島内部がぎくしゃくし始めたのは間違いない。

■ストーリー
「エデン ~楽園の果て~」は、幸福を追い求める人間の執念を描いた、挑発的で衝撃的なサバイバル・スリラー。まったく異なる2つの視点から語られる同じ実話をもとに、長年にわたって人々の好奇心を刺激し続けてきた未解決事件を描く。題材は、8人がガラパゴスの無人島へ向かったものの、生存者は半数にも満たなかったという実際の事件。

■感想
実際の事件を元にしているだけに強烈だ。特にエロイーズはやりたい放題であり、ハインツ家の缶詰を盗み取ったり、色目を使って仲間を増やそうとしたり…。かと思うと、皆を集めて食事会を行うのだが、そこでもリッター博士を激怒させている。

リッター博士とハインツ家だけであれば、多少気難しいリッター博士が問題を起こすにしても、他者に干渉しない二組のコミュニティはそれぞれ独自の生活を淡々と続けていくだけだろう。自分たちは働かず食料だけをかすめ取ろうとするエロイーズが登場したことによりぎくしゃくし始める。

3コミュニティでの生活なので、2対1になることを恐れるエロイーズ。何かとリッター博士とハインツが仲が悪くなるような策略を練る。ハインツの妻マーグレットが子供を産む際には、その混乱に乗じてエロイーズの従者はハインツの家の大事な缶詰を盗んでいる。

その後、出産祝いだとしてエロイーズからハインツへ缶詰がプレゼントされたりもする。すべてを知っているハインツ。この微妙にギクシャクとした関係は、いつ爆発するかわからない爆弾のような感じだ。

全編通してエロイーズはこれでもかと憎たらしい役回りとなっている。リッターかハインツがブチきれて暴力に訴えるかと思ったのだが…。エロイーズの近くには若いボディーガードがいる。最終的にはボディーガードは殺されるのだが…。

その瞬間のエロイーズの変わり身の早さはすさまじい。その時、その場で一番強い者に色目を使って生き残ろうとする。ここまでのサバイバル能力があるのはすさまじい。実際の事件がこの物語のような内容だったかは不明なのだが…。外部との交流のない無人島内での出来事なだけに強烈だ。

閉じられた人間関係がこじれると収集がつかないのだろう。



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