2025.9.6 母親の態度は不愉快極まりない【毒親<ドクチン>】

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評価:3
■ヒトコト感想
冒頭、女子高生ユリが見ず知らずの若者とキャンプを楽しみ、その後、車の中で一酸化中毒で死亡する。衝撃的なシーンからスタートし、なぜユリは死んだのか?というのがミステリアスに語られることになる。優等生で家族との関係もよく、母親に愛されていたユリがなぜ死んだのか。自殺は考えられないという証言から、何者かの殺人かという流れとなる。
ユリの母親は担任の教師とユリの同級生であるイェナを告発することになる。警察はユリの事件を調査するのだが…。奇妙なユリの言動や動き、そしてイェナの思わせぶりな態度から、何かがあるような雰囲気となっているのだが、自殺の儀式に参加し生き残った男の証言ですべてが明らかとなる。
■ストーリー
韓国で社会問題となっている〈毒なる親〉をモチーフに、息つく間もない展開で観客を魅了する韓流ミステリーの傑作!成績が優秀で優等生の高校生ユリ。そして、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。二人は誰が見ても完璧で理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。
ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査に乗り出したオ刑事は、自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる。
■感想
冒頭の展開から、何が起きているのかわからない状態で、警察の捜査がスタートする。ユリは母親から愛されていて、まじめですばらしい子だったはず。自殺なんてするはずがない、という母親の強い思いが序盤は捜査に影響することになる。
担任の教師や、ユリの同級生でありアイドルの卵であるイェナが怪しいような流れとなる。ふたりはユリの母親から告訴され何があったのかが警察の手で調べられていく。ユリが実は携帯を2台もっていただとか。母親はユリの携帯を盗聴していただとか。。新たな事実が次々と明らかになる。
イェナや担任の教師は母親に問題があると早い段階に警察に告げている。警察もその線で調査をするのだが…。ポイントはユリと一緒に自殺グループに参加し、最後の最後で逃げ出した男が見つかってからは、一気に新たな事実が噴き出すことになる。
それにしても、母親の態度にムカムカしてくる。ひたすら娘を信じるあまり、娘は何者かに殺されたと主張する。娘が自殺するはずがない、という強い思いをもちづづけている。さらには自分のせいで娘が苦しんでいるなんてことはまったく考えていない。
次々と母親の問題点が明らかとなる。それを警察から事実として突き付けられると、母親は大声で叫び始める。極めつけは娘が隠し持っていた携帯で、母親が娘の携帯やカバンをあさるシーンが盗撮されていた場面だ。すべての元凶は母親ということになり、それを母親自身に突き付ける場面は強烈だ。
母親は内心自分ではない、と考えていたのが、どうにも言い逃れができなくなり倒れてしまう。最後には弟が、お姉ちゃんがいないから自分がおかあさんにいじめられると叫ぶ場面だ。
すさまじい作品だ。
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