デスパレート・ラン


 2026.9.8    被害者よりも加害者の方が絶望する?【デスパレート・ラン】


                     
デスパレート・ラン [ ナオミ・ワッツ ]
評価:3

■ヒトコト感想
シングルマザーであるエイミーのジョギングシーンがひたすら続いていく。俗にいう低予算映画の流れだ。エイミーが走りながら各所に電話をする。そして、息子が通う高校で銃撃立て籠もり事件が発生したとわかる。ジョギングで森の中にいるために、すぐに情報を手に入れることができない。すぐにでも駆け付けたいのだが…。

6キロ程度ではあるが、いち早く現場に行きたいという思いが焦りを生むのだろう。最初は息子が無事なのか?という心配が続いていくのだが、途中からは息子が犯人なのでは?という不安が押し寄せてくる。警察から意味ありげな質問ばかりをされると、情報がない中では、息子が犯人だと誤解してしまうのも当然かもしれない。

■ストーリー
夫に先立たれたばかりのエイミー・カー(ナオミ・ワッツ)は、幼い娘と高校生の息子のために、小さな町で平穏な生活を取り戻そうと懸命に働いている。ある朝エイミーがひとり森の中をジョギングしていると、息子の通う高校でたてこもり事件が発生し、町が大混乱に陥る。助けも移動手段もない中、エイミーは愛する息子を救うため、たったひとつのスマホを駆使して必死に時間との闘いに挑む。

■感想
森の中でのゆっくりとしたジョギングを楽しむエイミー。周囲に何もないまさに森のど真ん中だ。ジョギング中に仕事の電話をしているので、走りながらの電話は当たり前なのだろう。そこに息子の高校周辺で銃撃立て籠もり事件がおきていると連絡がくる。

親たちは近くの公民館に集まっているのだが、エイミーは森の中にいるので、すぐに駆け付けることはできない。情報がないことが一番のエイミーの不安要素となる。そのため、関係者に電話をかけまくるのだが…。

息子の安否が不安ではあるが、そのタイミングで警察から電話がくる。それも息子の普段の素行や銃をもっているかだとか、薬物を飲んでいたかなどをヒアリングされる。こうなると、息子が銃撃立て籠もり事件の犯人なのでは?と想像するのは当然だろう。

このタイミングがエイミーの一番の絶望したタイミングなのだろう。人間は不思議なもので、自分の息子が被害者かもしれないという不安よりも、加害者となりひとりの女子学生を殺害したという可能性の方が絶望が深いように見えた。

クライマックスはエイミーがなぜか犯人と直接対話することになり、それで時間を稼ぐようなことまでしている。終盤までひたすらエイミーが走っている場面で、あとは電話で情報を集めているだけ。ひとつのシーンがひたすら続いていく。

このままエイミーの息子が立て籠もり犯で、という流れであっても面白かったのだが…。ジョギング中にエイミーの精神的な絶望の波がそのまま表情に現れているのがすさまじい。絶望が激しい場面では、10歳くらい老けたような表情となっている。

定期的にジョギングをしているわりには、もう少しスピードが出てもよいのでは?と思った。



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