ディバイナー 戦禍に光を求めて
評価:3
■ヒトコト感想
第一次世界大戦でのトルコと、オーストラリア&ニュージーランドの連合軍との対決と、その後を描いた作品。このあたりの歴史的な事実はほとんど知らない。イギリスの指示でトルコへ進出したオーストラリアの志願兵たち。オーストラリア人のジョシュアは、志願した息子たちを探すためにトルコに入るのだが…。戦争は終わっても、根深い因縁はある。トルコ人の中ではジョシュアがオーストラリア人だとわかると、とたんに態度が変わる者もいる。
ジョシュアの3人の息子を探す物語ではあるが、早い段階で息子が死んでいると判明してしまう。ジョシュアは地下水を見つけ出す能力があるので、その能力を生かして、死んだ息子たちの居場所を見つけてしまうのは強烈だ。
■ストーリー
1915年、 第一次世界大戦中 連合国軍がオスマン帝国の首都 イスタンブールを占領するために行われた上陸作戦「ガリポリの戦い」は、13万人以上の犠牲者を出した。戦いから4年後、ジョシュア・コナーは3人の息子を探すためオーストラリアからトルコへと単身旅立つ。故郷から遥か遠い異国の地で捜索は困難を極める中、息子たちはどこかで生きているかもしれないというかすかな希望だけがコナーを突き動かしていた。
ようやくイスタンブールまで辿り着くが、目的地ガリポリまでの道のりは容易ではない。ホテルの美しい女主人アイシェや、トルコの英雄ハーサン少佐らの助けを借り、少しずつ目的に近づいていく。迫り来る危機に立ち向かい、果たして愛する息子を探し出せるのかー
■感想
トルコの戦争だとか、そのあたりはよくわからない。実はトルコはオーストラリアやニュージーランドと戦争していたとことに驚いた。戦争が終わったあとに、オーストラリア人のジョシュアは戦争に参加した3人の息子の消息を探るためにトルコへやってきたのだが…。
戦争が終わったとはいえ、トルコ人の中にはオーストラリアに強く嫌悪感をもつ者もいる。ジョシュアが宿泊しようとしたホテルの女店主は、夫を戦争で亡くしたことにより、オーストラリアに対して強い恨みをもっている。
ジョシュアはトルコで息子たちの消息を探る。その過程で、トルコの大佐はジョシュアに同情しつつも、息子たちは死んだと断言する。このあたり、オーストラリアとトルコの激しい戦争によりトルコ側もそうだがオーストラリア側にも大きな犠牲がでた。
つい最近まで戦争をしていた国同士の人物たちが、戦争が終わったからといってにこやかに話をしているというのに違和感を覚えた。ジョシュアはトルコに入ることに多少の危機感をもってはいるのだが、、、一歩間違えれば死ぬことがあるのは間違いない。
ラストではトルコが実はまだ他の国から狙われている状態だということがよくわかる展開となる。ジョシュアが捕らえられ、どこかに送られようとしたときに、別の軍にトルコ軍が襲われてしまう。オーストラリアとトルコはイギリスに無理やり戦争をやらされているような感じだ。
ちょっとしたインパクトがあるのは間違いない。ジョシュアには特殊な能力があり、地中に埋まった何かを探し出す能力がある。それにより、息子たちが死んで埋まっていた場所を当てたのはすさまじいインパクトがある。
トルコの戦争というのはあまりイメージがない。