2025.8.28 素人を凄腕刑事と疑うくだりが最高だ【ディープ・カバー 即興潜入捜査】

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評価:3
■ヒトコト感想
即興劇の教室を主宰しているカットは自分の才能に疑いをもち始めていた。教室にやってきていた売れない俳優のマーロンとITオタクなヒューを引き連れて、なぜか潜入捜査をすることになる。本職の警官であっても難しい潜入捜査を素人が行う。即興の演技が得意ということで、潜入先で次々と発生するトラブルを臨機応変に対応しているのが良い。
特にギャング側が、なぜか三人を凶悪な殺人鬼だと信じ込んでしまうあたりが最高だ。潜入捜査官が私利私欲のためにカットたちを利用したというのは後で判明するが、本物の警官すらもだましてしまう三人。逮捕してみたら、実はただの売れない役者だったり、ITオタクだとしたら警官は絶望的な気持ちになるのだろう。
■ストーリー
即興劇の教室を開いているカット(ブライス・ダラス・ハワード)は、自身の才能に疑問を感じていた。そんな中で出会った潜入捜査官(ショーン・ビーン)に依頼され、彼女は一世一代の大役を演じることとなる。カットは教室の生徒2人(オーランド・ブルーム、ニック・モハメッド)と共に、凶悪な犯罪者を演じつつ、ロンドンの裏社会へ潜入する。
■感想
捜査の素人がひょんなことからギャングの取引に潜入捜査することになる。売れないコメディ役者で、即興で演技を行う教室の講師をしているカット。学生時代の友達たちはセレブな生活をしており、カットのみじめな境遇が浮き彫りになる。
売れない俳優の男は、変なCMに出たりはするがうだつの上がらない雰囲気がある。顔はイケメンだがイマイチブレイクしない。オーランドブルームが、売れない俳優を好演している。ITオタクの男は演技を学びたいとカットの元に通っているのだが…。巻き込まれる形だ。
くそ真面目なITオタクが良い味をだしている。ギャングたちに入り込むので、当然ワルのふりをする必要がある。なぜか3人は残虐非道な殺し屋という風に見られており、ギャングたちから信頼されることになる。ところどころに、ボロがでているのだが、それが逆に別の意味で恐ろしい者だという印象をギャングに与えている。
ギャング、カットたちに依頼した刑事、ギャングを調査する別の刑事。ギャングと取引をする上のギャングたち。それらが入り混じり、うまい具合にゴタゴタしているのが良い。
私利私欲のためにカットたちを潜入捜査に巻き込んだ刑事は、ギャングに殺されてしまう。ギャングはこのことにより、カットたちが潜入捜査官だと気づいてしまう。ただ、本物の警官が潜入していると思い込んでいる。この流れが最高だ。
無関係の刑事たちがギャングを調査する中で、カットたちが凄腕のギャングと思い込み、逮捕したのはよいがただの売れない役者だとわかるくだりが最高だ。特にITオタクは動画サイトで自分が知識を披露しているのを証拠として出しているのが良い。
最後までドタバタコメディなのが良い。
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