2025.11.24 ボーイズラブなバンパイア【ババンババンバンバンパイア】

評価:3
■ヒトコト感想
漫画原作の実写映画化。漫画は未読。バンパイアが存在する世界で、16歳の少年李仁の童貞を守るためにバンパイアの森が奮闘するコメディだ。李仁の高校生活がスタートし、そこで運命の出会いをする。葵という少女に恋をする李仁。森は李仁が恋人を作って童貞喪失することを恐れて妨害するのが本作の面白ポイントだろう。
さらには森のことを一目見てバンパイアオタクの葵は森に恋をしてしまう。ヘンテコな三角関係が繰り広げられる。李仁は森も葵を狙っていると勝手に勘違いし、森はあわよくば障害となる葵の血を吸って殺害しようとすら考えている。そのほかにも葵の兄であり同じく童貞で脳筋のフランケンや、バンパイアハンターの坂本など個性豊かなキャラクターたちが登場してくる。
■ストーリー
銭湯で働く森蘭丸(吉沢亮)、その正体は450歳のバンパイア。至高の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である15歳の李仁(板垣李光人)の成長と純潔をそばで見守る日々だったが、ある日李仁がクラスメイトの葵(原菜乃華)に一目惚れ!恋が成就してしまえば、それすなわち童貞喪失の危機!突如訪れた絶体絶命のピンチに「恋をさせてはなるものか!」と蘭丸による決死の童貞喪失阻止作戦が幕を開ける!
■感想
バンパイアが居候をしているのは昔ながらの風呂屋だ。そこで番台に座っているバンパイアの森。バンパイアなので不死身であり圧倒的に強い。人間の血を吸わなくても生きてはいけるようだが…。風呂屋の息子である李仁が18歳になるのを待ち血を吸おうとする。
それまで李仁の童貞を守ることが森の目的なのだが…。高校生になった李仁が恋愛をし童貞喪失することを恐れている。ベタな朝の通学路での激突で運命の出会いをする李仁と葵。葵に恋をする李仁。まったく眼中にない葵の図式がまず面白い。
森は李仁の恋を妨害するために葵に迫る。実際には何もしなくとも、葵と李仁が付き合うことはないのだが…。葵は根っからのバンパイアオタクなので、森を見て一目ぼれしてしまう。この奇妙な三角関係が最高だ。李仁は勝手に森も葵をのことを狙っていると思い込みライバル視する。
全般として森の勝手な妄想独り歩きが面白い。葵の少女趣味全開のバンパイアオタクっぷりもよい。ここに脳筋で単純なフランケンが参入し、李仁と葵をくっつけようとするからより混乱してくる。
バンパイアハンターとして李仁や葵の担任教師である坂本が登場してくる。ここで森を見つけた坂本が運命の対決を繰り広げるかと思いきや…。妙なボーイズラブ的な流れになってしまう。全体を通して森の李仁を見る目は、血を吸うということを抜きにしてもボーイズラブ的な展開となっているように思えてくる。
森の兄も登場し、事態は混沌としてくるのだが…。基本はコメディで最後まで李仁は森が葵を狙っていると勘違いしている。
漫画原作的なわかりやすい面白さだ。
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