2025.2.5 避難所が実はユートピアだった【あるいは、ユートピア】

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評価:3
■ヒトコト感想
大量発生した巨大な生物に地球が支配される。生き残った者たちは、ホテルに駆けこんで閉じこもるのだが…。ホテル内で生き残った者たちが繰り広げる人間模様。ホテルの外は地獄であり、助けが来ることをひたすらホテル内部で待ち続ける。12人のそれぞれの性格と、助けが来ないことでの絶望感。ホテル内部にいればしばらくの間は食料や水には困らず安全に生活できるのだが…。
ホテル内部だけで完結した低予算映画ではあるが、結末がどうなるのか気になる流れだ。人は未来に希望がなくなると自殺へと気持ちは流れていく。希望がない中で、リアルな人生に希望のもてない人々がこのホテルに集っていた。実はこのホテル内部が現実から隔離されたユートピアなのでは?という流れだ。
■ストーリー
2024年、日本。地球は「大量発生した謎の巨大生物(アレ)」に支配されている。 国民保護サイレンと地鳴りのような轟音が響く外の世界。あるホテルで生き残った12人は、世界の終末を知りながら小さなコミュニティを形成し支え合いながら日々を過ごしていた。 小説家である牧雄一郎、家族を亡くした松岡徹。自殺志願者としてホテルに集まった宮田朝日、功刀啓介、末永明穂。
ドラマの撮影でホテルに宿泊していた女優の大西美和子とマネージャーの瀬戸一花。出張でホテルに宿泊していた三好善司とその部下の柳紀子。自衛隊の救助隊としてホテルに来た山本宗介。ホテルの支配人である鶴見晃とオーナーの平山健。 2年後の2026年。ホテルの会長である平山健の死体が発見される。自殺なのか、他殺なのか。この事件をきっかけに、ホテル内での人間関係に亀裂が生じ始め、事件の真相を探る中で、それぞれの住人の過去や秘密が明らかになっていく。
■感想
外には巨大生物がうごめいており、ホテルに閉じ込められた者たちは、ホテルから身動きができない。食料や水、電気などは自家発電で賄えており、生活に困ることはない。ただ、ひたすら無線で助けを呼び続けるが反応がない。
ホテルに取り残された者たちは、これからいったいどうなっていくのか。。。自衛隊の救助隊員、女優とマネージャー、小説家や出張での上司と部下。ホテルの支配人と会長。家族を亡くした男。様々な者たちがホテル内部に集うことになる。
ホテル内部でのいざこざがある。自衛隊員の銃を使って会長が自殺した。これが誰かの殺人ではないかと噂が立ち始める。毎日変わらない日常が繰り広げられるホテル内部。こんな非常時にホテル内部では豊富な食糧と水と電気が用意されているだけで十分かと思うのだが…。
小説家は実は、ただの小説家を目指していた男で、実際の小説家のふりをしていた。そのほかの人々も現実で実現できなかった女装趣味に走ったりと現実逃避の行動をし続ける。家族から捨てられた男は、家族から殺されようとしていた。
皆が現実での不遇を告白し、実はこの環境が一番良いと思い始めていた。せっかくだからと、朝食の場で豪華な食事を用意していたのだが…。そこに自衛隊の助けがやってくる。これはつまり、今まで永遠に続くと思われたホテル内での生活が終わることを意味する。
そのことに絶望した女は拳銃で自殺してしまう。また、ある男はその拳銃を自衛隊に向けて発射しようとしたりもする。助けがくると、このユートピアから出ていかなければならない。
ラストの悲壮感がすさまじい。
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