あの人が消えた 通常版 [ 水野格 ]
評価:3
■ヒトコト感想
運送会社の配達員である丸子は、次々と人が消えると噂のあるいわくつきのマンションの担当になる。そのマンションで丸子は様々な出会いをするのだが…。WEB作家の小宮や怪しげな盗聴を行う島崎。そのほかにも事情通のおばさんや、怖がりの男、部屋が乱雑な男などが住んでいた。丸子が怪しんだ人物が実は警察の公安だったとか。
このマンションにはテロリストが住んでいるだとか。。。序盤から中盤と大きな変化があり、そしてラストで大どんでん返しがある。二転三転するのが物語のポイントなのだろう。登場人物の頭文字をつなげメッセージを組み立てるなんてのはありがちだが、瞬時に気づくだとか、その後のメッセージのやりとりなどは多少ご都合主義に感じてしまった。
■ストーリー
「次々と人が消える」と噂されるいわくつきのマンションの担当になった配達員・丸子(高橋文哉)。日々マンションに出入りして荷物を届ける彼は、その住人のひとり・小宮(北香那)は自身が愛読しているWEB小説の作者ではないか? と察して、密かに憧れを抱いていく。しかしその一方で、挙動不審な住人の島崎(染谷将太)に小宮のストーカー疑惑が持ち上がり、丸子は運送会社の先輩で小説家志望の荒川(田中圭)の協力を仰ぎ、他の住人たちに聞き込みを開始。
引っ越し先を探しているという沼田(袴田吉彦)や、詮索好きのおしゃべりな女性・長谷部(坂井真紀)から「島崎の部屋に血だらけの女がいた」「血痕が付いた服を着た姿を見た」というとんでもない目撃情報を聞き、彼を危険人物と断定する丸子。小宮を守りたい一心で部屋に単身侵入を試みるが、運悪く帰宅した島崎と鉢合わせてしまう!時を同じくして、世間を揺るがす大事件を追っていた警視庁がマンションに接近! ?一触即発の緊張感が流れ始めるなか、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく──。
■感想
人が消えると噂のマンション。その先入観があるので、丸子は何かと注意しながら配達を行っている。マンションの住人に荷物を渡す少しの隙で部屋の中を覗き見ている。配達員としては失格なような気もするのだが…。
WEB作家と思われる小宮と出会い、同時にストーカーと思わしき島崎とも出会う。丸子のおせっかいというか、マンション住人のプライベートに入り込む勢いがすさまじい。配達員の先輩に逐一報告しており島崎の部屋の盗聴器について警察に通報したりもする。
シリアスな物語の中で、中盤にコメディ風な流れがある。それは小宮と島崎が実は公安であり、マンション内にいるテロリストの調査のためにこのマンションにきているというくだりだ。これまで丸子が見てきた数々の事象はすべて公安として調査の一環だという説明がされている。
島崎が少しお惚けな刑事であり、小宮は新人の刑事というコンビだ。島崎がパーソナルトレーナーに扮して隣の部屋のおばちゃんの部屋に盗聴器を仕掛けたり。うるさいと怒鳴り込まれたらお笑い芸人のテレビの企画だと説明したり。
ラストではすべての事件の解決のための流れがある。ここでまず一つの驚きがある。テロリスト云々やそのほかの公安関係の話はすべて嘘だった。となると、人が消えるマンションのオチも語られることになる。ただ、それだけではなく、そこからより大きなどんでん返しがある。
昔から使い古されたオチではあるが、やはり驚きはある。丸子が連続殺人犯の部屋に入り、別の死体があるバスルームへ入った瞬間にすべてがあきらかとなる。かなり強烈な展開だ。
ラストのオチが強烈だ。