アイアンクロー [ ザック・エフロン ]
評価:3
■ヒトコト感想
フォン・エリック家の悲劇を描いた実話の物語。自分の中でかすかに聞いたことがある程度のプロレスラーであるエリック兄弟。父親のフリッツが発明したアイアンクローは印象的なのだが…。実際に兄弟にここまで悲劇が立て続けに起きていたことは衝撃だ。35歳までに死ぬという呪われた一家と噂されるエリック家。
次男のケビンを主人公として物語は描かれている。兄弟すべてがプロレスラーとして成功するという稀有な家族になるはずが、別の意味で有名になってしまった。今のレスラーと比べると、昔のプロレスは動きが小さく華がない。顔面を片手でつかんで力をこめるアイアンクローが必殺技というのは地味だ。今のように華やかでアクロバティックな技は存在しない世界だ。
■ストーリー
1980年初頭、プロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック家。父フリッツ(ホルト・マッキャラニー)は元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。
しかし、デビッドが日本巡業中に急死する。さらにフォン・エリック家はここから悲劇に見舞われる。すでに幼い頃に長男ジャックJr.を亡くしており、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは――
■感想
父親フリッツの英才教育を受け育てられた次男のケビン。三男のデビッドも将来有望。四男のケリーは円盤投げでオリンピック出場を目指している。五男のマイクは音楽に夢中。そんな男だけの家族に悲劇が訪れる。
フォン・エリック家の名前は知っていた。有名なプロレスラーということもわかっていたが、家族にここまで悲劇が起きていたとは知らなかった。実話をベースとした物語は強烈だ。長男は幼いころに死んでおり、35歳までに兄弟は全員死ぬという呪いがあるといわれていたのだが…。
ケビンとデビッドはレスラーとして成功しつつある。そして、ケリーはモスクワ五輪のアメリカのボイコットでオリンピックの夢を諦めプロレスを始める。3兄弟のイメージは確かにあるかもしれない。兄弟とも体格が良くプロレスで成功する。
特に3男のデビッドはヘビー級王者になるチャンスを手にすることができたのだが…。日本での遠征中に死亡してしまう。作中では薬物により体を作り上げており、内臓がボロボロになっていたのかもしれない。これが悲劇の始まりだ。
次の悲劇は四男のケリーだ。プロレスで大成功し始めたケリーだが、バイク事故で片足の脛から下を失ってしまう。バイクの描写から次の場面ではケリーが松葉づえで歩く姿がアップでうつる。何かバイクで骨折でもしたのか?と思っていたら、次のタイミングで部屋全体がうつされる。
そこには片足がなくなったケリーの姿がうつしだされる。これでケリーはプロレスの道を断たれる。ここで驚きなのは、明らかにプロレスには向いていない体格のマイクがいつの間にかケビンと共にリングに立っていることだ。
マイクは試合中の怪我とその手術で42度の熱がでて頭がおかしくなり死んでしまう。そして、ケリーは後を追うように拳銃自殺する。悲劇すぎる展開。父親のフリッツと母親、そしてケビンしか残っていない。これは呪いと言われてもしょうがないだろう。
最終的にはケビンは4人の子供に恵まれ、長生きして孫に囲まれて生活することになるのだが…。すさまじい人生だ。