2001年宇宙の旅


 2026.1.6    謎の白い部屋は妙に恐ろしい【2001年宇宙の旅】


                     
2001年宇宙の旅【Blu-ray】 [ キア・デュリア ]
評価:3

■ヒトコト感想
超有名な作品。印象的な音楽もあり、各種のSF作品の大元といわれている物語だ。自分が今まで見てきたSF作品は、本作から多大な影響を受けているというのはわかる。60年近く前の作品ではあるが、新しさを感じる部分もある。ただ、60年前に考えた2000年の物語という部分は確かにかなり当たっている感はある。

全体を通して音楽が印象的ではあるのだが、効果音が気になってしまった。恐怖感をあおる効果音というべきなのだろうか。叫び声のような効果音が続く場面や、映像としての変化はないが、何かが起きていると表現する場面など。最近の映画と比べると演出面で気になる部分は多々あった。今見ると退屈に思える場面があるのはしょうがないことなのだろう。

■ストーリー
人間 vs. コンピュータの戦いを、陶酔の映像と音楽で描き出し、アカデミー賞(R)を受賞した『2001年宇宙の旅』。キューブリック(アーサー・C・クラークと脚本を共同執筆)は、有史前の類人猿から植民地化が進む宇宙へ、数千年もの時間を超越(映画史上最高のジャンプ・カット・シーンのひとつ)する離れ業をやってのけた。人類がまだ見ぬ宇宙の領域に足を踏み入れた宇宙飛行士ボーマン(キア・デュリア)は、不滅の存在へと昇華していくのだろうか。「HAL、進入口を開けろ!」という悲痛な願いと共に、無限の可能性に満ちた未知への旅を始めよう。

■感想
冒頭で類人猿が集まる中で、突如としてモノリスが登場してくる。時代にそぐわない黒い板のような建造物。モノリスに触れることで猿は武器を使うことを覚え、縄張り争いに勝利する。そこから現代にうつり宇宙船での移動が当たり前になる世界となっている。

これが2001年ということなのだろう。60年代からすると2001年にはこうなっているだろうということなのだが、少し早すぎたかもしれないが概ね間違ってはいない。この先見の明はすさまじいインパクトがある。今から60年後にどうなっているかなんて想像できない状態だ。

強烈なのは木星へ向かう宇宙船内部でAIのHALが反乱を起こす場面だ。なぜそうなるのかはおいておくとして、コンピュータの反乱を描いているのがすさまじい。完璧なはずのHALがミスをした。そのことを境に宇宙船の乗組員たちはHALに制限をかけようとする。

HALが人間たちの口の動きから言葉を読み取り、冷凍睡眠に入っている乗組員を殺害し船外活動をしていた船長を締め出すというのはすさまじい。HALの淡々とした声で船長に歯向かう場面は強烈なインパクトがある。

ラストはモノリスにより異次元の世界に飛ばされてしまう船長が描かれている。ラストで白い部屋が登場するのだが、妙な恐ろしさがある。かなりスローな展開ではあるが、ゆっくりと何が起きているのかわからない。地球外生命体が姿を現すのか?思われたところ、老化した船長の姿だったりする。

このなんの変哲もない白い部屋というのが妙にスローで恐ろしい。食事をする白髪頭の船長。次のカットではヨボヨボの船長がベッドの上で眠っている。そこでモノリスに触れると…。強烈なインパクトがあるのは間違いない。

すべてのSFの元祖というのもうなづける作品だ。



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