ウォーデン 消えた死刑囚


 2023.2.26     死刑囚はどこに隠れているのか?【ウォーデン 消えた死刑囚】

                     
ウォーデン 消えた死刑囚 [ ナヴィッド・モハマドザデー ]
評価:3

■ヒトコト感想
イラン映画。刑務所が取り壊しになるため、囚人たちを別の刑務所に移送するはずが…。死刑囚のひとりが行方不明となる。刑務所内にいることは確かなのだが、見つけることができない。署長は出世を前に失態を犯すわけにはいかないので、必死に死刑囚を探すのだが…。死刑囚が実は無実の罪であること。支援者がひそかに助け出そうとしていること。署長は上司からあれこれと詰められ、早く刑務所を取り壊さなければならないこと。

それらが相まってカオスな展開となる。署長たちは刑務所を出て行ったと思わせ、死刑囚が刑務所から出てくるかを確認する場面は強烈だ。もう刑務所内部にはいないと思われたのだが…。実は隠れていた。ただ、その隠れ場所がどこかはわからない。

■ストーリー
1966年、革命前のイラン南部にある刑務所では新空港の建設のために取り壊しが決定し、囚人たちの移送の準備が着々と進められていた。そんな中、一人の死刑囚が行方不明になる。刑務所長のヤヘド少佐は、これが上層部に知られたら自らの進退に影響すると危惧し、敷地内を血まなこで捜索するが、一向に見つからない。やがて、消えた死刑囚が冤罪だった可能性が浮上する中、撤収の期限が刻一刻と迫るが・・・

■感想
囚人たちの移送をすべて終えたと思ったが、ひとりの死刑囚が行方不明となる。ここで、死刑囚の脱獄を疑うのだが…。消えた死刑囚。署長たちが血眼になって探すが刑務所内部からは見つからない。観衆は、もうどこかに逃げているのでは?と思うが、ミステリー的には中に残っているのが定番だろう。

支援者と共に死刑囚を探す。ここで、この支援者の立場が不明確だ。署長を助けるようなアドバイスをするが、もともとは死刑囚は無実だと訴え、死刑を撤回させようとしていた人物だからだ

。 刑務所内部を血眼になって探すが死刑囚を見つけることができない。上司からは早く取り壊せと言われる。署長の追い込まれ具合がすさまじい。刑務所内部にはいない、というのがわかりやすい展開なのだろうが。署長たちがでていったとわかると、死刑囚が刑務所から出てこようとする…。

支援者が実は死刑囚を匿ていて、というのもわかりやすいパターンではあるのだが…。消えた死刑囚はどこにいったのか。死刑囚が無実だということが、徐々にボディーブローのように署長に効いているのがわかる。

刑務所を取り壊す日。このまま、死刑囚は瓦礫の中で死んでしまうのか。。。オチとしては最後まで死刑囚は隠れ続けていた。結局、署長はその隠れ場所を最後には見つけ出してしまうのだが…。それまでのフリがしっかりと効いている。

イランという国は、当たり前に不正が横行し、無実の罪で死刑にされたりもするのだろう。理不尽な状況はある。署長は自分の出世だけを考えている。最後まで死刑囚の姿をはっきりと見せないのが良い。

死刑囚の隠れ場所は。。。なぜそこを調べなかった?と思ってしまった。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp