2023.12.3 ヘンテコな焼き肉屋の兄弟たち【宇宙人のあいつ】
宇宙人のあいつ [ 国井桂 ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
焼肉屋を営む真田家の四兄弟の次男が実は宇宙人だった。個性的な兄弟の中で、イケメンでソフトな感じの次男が実は宇宙人で土星に帰らなければならない、という物語だ。キャラ立ちした兄弟たちの面白い日常がメインなのだろう。次男が宇宙人としての能力をちょくちょく表現しながら、ラストは次男が宇宙へ帰る際に、兄弟のうちだれかを一緒に連れて行かなければならないという流れとなる。
正直コメディとして見ても微妙で、シリアス感も弱い。長男が親代わりとなり兄弟を育てており、朝食は全員がそろって納豆を混ぜながら順番に食べていく。真田会議という名の家族会議の場で真剣な話をする。なんだかよくわからない、コメディにも振り切れない微妙な映画だ。
■ストーリー
真田家の四兄弟の次男になりすましていた[あいつ]。ところが地球を離れることになり・・・。映画史上[誰も見たことのない別れ]がある!!家族になりますまして23年―。人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人は、真田家の四兄妹の「次男・日出男」として暮らしていた。兄弟の親代わりで女性とは無縁の長男・夢二、DVの彼氏から離れられない長女・想乃、高校時代の同級生から復讐される三男・詩文…喧嘩もするが助け合う兄弟たち。
家族というものがわからない日出男は、夢二から教えてもらう。「……兄ちゃん、家族って何?」「自分よりも、大切なものがあるってこと。」毎日一緒にご飯を食べ、働き、慌ただしい日々の中、地球を離れる日が近づいてきてしまう。日出男に残された時間は、あと3日間。人間として“やり残したこと”への日出男の奮闘が、今始まる!映画「宇宙人のあいつ」製作委員会
■感想
冒頭で何かが焼き肉屋の天井をぶち破ったちいうのがわかる。これがラストのシーンに繋がるのだが…。真田家四兄弟の中で次男が実は宇宙人だった。長男の夢二が親代わりであり権力を握っている。焼き肉屋を経営しつつ夢二の思想を兄弟たちに押し付けている。
印象的な朝食の場が複数回でてくる。納豆を混ぜながら長男から順番に納豆をご飯にかけている。三男が納豆をいらないというと、夢二は文句を言い三男に納豆を食べさせている。親代わりという強い思いが兄弟たちに厳しく接している感じだ。
長女はDVの彼氏から離れられずに悩んでおり、さらには妊娠までしてしまう。夢二たちが長女のために動き出す。宇宙人の次男は超能力のようなものを使って夢二を助けたりもする。改めて考えるとこの兄弟は全然似ていない。
イケメンの次男は焼き肉屋の店員をしているのだが、女性客からの人気が爆発している。長女はさえない風貌であり、三男はモテるタイプではない。夢二は太っており婚活でも女性と仲良くなれずに悩んでいる。ただ兄弟が仲が良いのが強烈なインパクトがある。
三男は同級生が金周りの良い仕事をしており、三男が働くスタンドで好き勝手にやられることにイライラしている。なんだかんだと次男が超能力で兄弟を助けている。そして、次男が土星に帰る日が近づいている。兄弟の誰かを連れ帰らないと、次男が処罰される。
兄弟の絆の深さと権力の偏り、そして、最終的に公平なくじで選ぶ。どこまでもコメディ要素が続いていくのだが、それが中途半端であり、途中でシリアス側にふれたりもする。
よくわからない作品だ。
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