アンダードッグス


 2024.4.18     アメリカ人は貧乏な子供が好きだ【アンダードッグス】


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評価:3

■ヒトコト感想
かつてのアメフトのスター選手が、今や落ちぶれ交通事故を起こしたため、社会奉仕活動を行うことになる。ラッパーのスヌープドッグが元スターのジェイセンを演じ、生意気で弱いアメフトチームのアンダードッグスを勝てるチームに変える、ありがちな展開だ。貧乏人が集まる地区のダメな子供たちのアメフトチームが変わっていく。

ただ、コーチのジェイセンが熱血教師というイメージではなく、あくまでも元スターとしてのスタンスなので、感動するスポコンものではない。アンダードッグスの子供たちの個性の面白さと、ジェイセンがセレブでありながらも満たされない何かがあるというのがポイントなのだろう。アメリカ人は貧乏な子供が大好き、という印象的な言葉があった。確かにそうだ。

■ストーリー
かつてアメフト界で名をはせたジェイセン・2J・ジェニングス(スヌープ・ドッグ)だが、今や落ちぶれてしまっていた。そんな彼は社会奉仕活動として、故郷で生意気な子供たちが集まるアメフトチーム“アンダードッグス”を指導することに。ジェイセンはこの機会を自身の好感度アップに利用しようとする。しかし、指導を進めるうちに、彼の人生は一変し、アメフトへの情熱を再確認することになる。

■感想
スヌープドッグが落ちぶれた元アメフトのスター選手を演じている。落ちぶれたといっても金はありセレブな生活をしている。独身であり孤独な雰囲気がある。交通事故を起こして地元で社会奉仕をすることになるのだが…。

ジェイセンは金よりも脚光を浴びることを求めているようだ。再び有名になりテレビの司会をするなどだ。貧困層が集まる地元に戻り社会奉仕をすることに、なんのメリットも見いだせないジェイセン。やる気がないのだが…。目の前で別れた奥さんを見つけて、奥さんが運営しているアメフトチームのコーチとなることに。。

アンダードッグスの面々は強烈だ。貧乏人の黒人の子供たちが大多数のチーム。チームワークはバラバラで、口に出すのは下品な言葉ばかり。ジェイセンのことを馬鹿にしながらもドラッグの売人だと誤解したりもする。多少は能力のある子どももいるが、とても試合で勝てるチームではない。

対して相手のチームは体がでかく、しっかりと統制のとれたチームばかりだ。アンダードッグスが強くなり勝ちあがるパターンではあるが、何か劇的な意識改革があったわけではない。

ジェイセンのことを信頼し、勝ち上がるにつれて子供たちとジェイセンの絆が強くなる。そんな時に、その話題がネット上でバズったことにより、ジェイセンが求めるテレビからのオファーが入る。最近の映画らしくtiktokやインスタなどでバズることが物語の重要な要素となっている。

ジェイセンは自分の出世のために子供たちを見捨てるのか…。ある程度どのような展開になるのか想像ができてしまう。本作の面白要素としては、子供たちがひたすら下品な物言いをしている部分だろう。

スヌープドッグが似合わないことをしている。



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