2022.8.3 少年のキラキラした目にやられる親父たち【ウォルター少年と、夏の休日】
ウォルター少年と、夏の休日 [ マイケル・ケイン ]
評価:3
■ヒトコト感想
ハーレイジョエルオスメントくんが演じるウォルターが良い。田舎の家にのんびり暮らす頑固なおやじふたり。ウォルターの親戚にあたり、大金を隠しもっているということで母親からおじさんの家に送り込まれるウォルター。まず、ウォルターの母親がクズだ。
ウォルターには学校に入学するからと理由をつけ育児放棄する。ある意味捨てられた形のウォルターが、頑固おやじたちの過去の冒険物語を聞きながら田舎でのびのび夏休みを過ごす。おなじく遺産を狙う別の親戚家族がしょっちゅうやってくるのだが…。おやじたちからしても、純粋なウォルターとの生活は楽しいのだろう。おやじたちの夢のような冒険物語がメインなのは間違いない。
■ストーリー
父親のいないウォルターは、夏休みの間だけ田舎の家に預けられる。そこはテレビもなく、友達もいない、広い大地とたくさんの動物たち、無愛想で頑固者のおじいさん二人がいる家があるだけだった。ある晩ウォルターは、屋根裏で古い女性の写真を見つける。それがきっかけで、ウォルターは夢のような冒険に乗り出してゆく。驚いたことにその冒険は、おじいさんたちの謎めいた過去にもつながっていた…!
■感想
ウォルター少年が預けられたのは田舎の偏屈なおやじたち二人で生活する家だ。最初はウォルターを憎たらしいガキだとして毛嫌いしていたおやじたちだが、ウォルターの純粋でキラキラした視線にやられてしまっている。
確かに、ウォルターのようになんでもかんでもキラキラした目で物語を聞いてくれると、話がいがあるのだろう。老人たちのたわごととして、軽く流すこともできるがウォルターはおやじたちの言うことをすべて信じている。自分だったら、老人の武勇伝として軽く聞き流していたのかもしれない。
おやじたちはなぜか金持ちだった。田舎の家にわざわざセールスマンが次々とやってくる。必要がないものでも次々と現金で買ってしまう。ついには飛行機まで買ってしまっている。老人たちの夢物語の中では大量の金貨を手に入れたことになっているのだが…。
遺産を狙う親戚家族がしょっちゅうやってくるのだが、その家族は自分たちと同じく金を狙っていると思い込みウォルターを排除しようとする。ちょっとしたゴタゴタがありながらも老人たちとウォルターの絆は強くなる。
後半でウォルターの母親と恋人がウォルターの元にやってくる。夏休みは終わり母親とその恋人と暮らすことになるのだが…。明らかに母親の恋人があやしい。老人たちの大金を狙おうとしている。母親がクズなのは、よりはっきりしてくる。
ウォルターと老人たちの悲しい別れかと思いきや…。ラストはハッピーエンドとなる。生い先短い老人たちには、ウォルターはまぶしい。残り少ない余生をウォルターと共に生活できるのはこれ以上ない幸せなのだろう。
偏屈な老人たちがウォルターとだけは打ち解けるのが良い。
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